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ECB:ユーロ建て決済で権限狙う、規則変更案-英離脱交渉の焦点

6/23(金) 17:18配信

Bloomberg

欧州中央銀行(ECB)はユーロ建て金融商品の決済を巡る権限を得ようと動き始めた。決済は英国の欧州連合(EU)離脱を巡る交渉の焦点の一つ。

ECBは23日、決済に関する「明確な法的権限」を同中銀に認めるような規則変更を勧告したと発表した。ユーロシステム規則22条を以下のように修正することを提案した。

「通貨同盟内および諸外国との間での金融商品の効率的で健全な決済と支払いシステムのためのファシリティーをECBと各国中銀が提供し、ECBは規制を制定できる」。

新たな権限はECBおよびユーロ圏各国中銀が決済機関、特にEU外にあるシステム上重要な機関を監督する「役割を大きく強化」すると、ECBは説明。修正案は承認のため欧州議会とEU加盟国首脳に送られた。ECBによれば、この勧告には欧州委員会が意見を表明する。

ユーロ建ての決済を引き続きロンドンで行えるかどうかは英国のEU離脱交渉で争点となる。現在はロンドンが大きな部分を握っている業務を失えば、何千人もの雇用に影響する。ECBは金融政策に影響し得る活動を監督する必要があると主張。英国側は業界が分散すればコスト上昇につながると反論している。

決済機関はデリバティブ取引の当事者の間に立ち仲介するほか、双方からの担保を保管する。国際決済銀行(BIS)の2016年4月のデータによれば、ユーロ建て金利スワップ取引の約75%は英国内で行われている。

欧州委員会はEU外の決済機関について、中小の機関とEU金融市場のシステムにとって重要な機関とに分けることを提案。中小には従来規則の下で営業を続けることを認める一方、大手には最終的に決済の場をEU内に移すよう義務付けることを含め、監視を強める方針だ。

原題:ECB Bids for Power Over Euro Clearing as Brexit Debate Heats Up(抜粋)ECB Raises Brexit Heat With Bid for Power Over Euro Clearing (1)ECB Demands Power Over Clearing as Brexit Talks Start: Chart

第5段落を追加します.

Alessandro Speciale

最終更新:6/23(金) 18:49
Bloomberg