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バニラエアが再発防止策 成田で入管未通過、地上係員2人に

6/24(土) 12:24配信

Aviation Wire

 6月18日に発生した、バニラエア(VNL/JW)の国際線旅客の一部が構内バスの誤誘導により、手続きをしない状態で入国した問題について、同社は23日、国土交通省航空局(JCAB)の佐藤善信局長に報告書を提出した。国際線のバス到着口に係員を新たに配置することで確認体制を強化し、再発防止に努める。

【LCCターミナルの旅客動線】

◆地上係員2人に増員

 乗客は成田着後、東京空港交通が運行する、構内を走るランプバスで到着口に向かう。国際線と国内線で到着するバスゲートなど動線が異なる。国際線は到着後、入国審査を受けて手荷物受領後、一般エリアに入る。国内線は到着後、手荷物を受領し一般エリアに入る。

 提出した再発防止策では、国際線バスゲートに、バニラエアの地上係員を新たに配置。到着時は1人だった地上係員を2人に増員することで、配車した複数台のバスすべてが到着したことを確認できる仕組みを構築する。

 また、地上係員がバスに乗り、到着した機体のそばに向かう。地上係員はすべてのバス運転手と、バスに掲出する「内際別表示プレート」など配車内容の確認をし、最後に出発するバスでターミナルに戻る。

 これまで国内線バスゲートに国際線の乗客が到着した際に、利用者の降車を防止する仕組みがなかった。今後は到着口に配置する成田国際空港会社(NAA)の警備員がバスの表示プレートを確認し、誤誘導を防ぐ。警備員はバニラエアのほか、第3ターミナルに乗り入れる計5社のバスを確認する。

◆運転手の勘違いで誤誘導

 乗客の誤誘導は18日午後10時すぎに発生。香港発成田行きJW304便(エアバスA320型機、登録番号JA07VA)の乗客168人(ほか幼児1人)のうち34人が、入国手続きをしないまま一時入国した。34人はバス3台のうち最後の1台に乗車し、国内線用のバスゲートに誤誘導された。

 34人のうち24人は国内線到着バスゲートに戻り、バスで国際線バスゲートに引き返した。その後、入国審査を受け一般エリアに入った。残りの10人は手続きを完了せず、成田空港を立ち去った。このうち9人は手続き済みで、残りの1人は24日に手続きを完了する。

 当該バスを運転していたのは、東京空港交通の男性運転手(63)で、当日は国内線輸送を連続して担当。東京空港交通の増井健人社長によると、社内での聞き取り調査で運転手は「国内線と勘違いした」と話したという。

◆前回は16年4月発生

 両社の同様のトラブルは、2016年4月にも発生している。前回は4月17日、台北発成田行きJW104で発生。当日の成田空港は強風が発生し、同便は中部空港(セントレア)へ目的地変更(ダイバート)した。中部から成田着後、バス3台すべてが国内線バスゲートに誤誘導。一時、乗客159人が入国手続きをしない状態で入国し、うち109人は入国審査を直ちに受け直した。

 同月22日、バニラエアJCABに再発防止策を提出。電話のみだった配車連絡を、ファクスを送信するように改めた。

Yusuke KOHASE

最終更新:6/24(土) 12:24
Aviation Wire