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桜庭和志 日本人初のUFC殿堂入り「引退はずっとしないです」

6/24(土) 11:03配信

東スポWeb

 日本人として初めて世界最大の総合格闘技団体「UFC」の殿堂入りを果たした“IQレスラー”桜庭和志(47)が、本紙のインタビューに応じた。UFCは3日(日本時間4日)に「総合格闘技におけるパイオニア」の部門で桜庭の殿堂入りを発表。そうそうたるメンバーに名を連ねて文字通り「レジェンド」の仲間入りを果たした。日本が世界に誇る“IQレスラー”は新たな戦いに向けて注目発言。気になる引退についても余すところなく語った。

 ――殿堂入り、おめでとうございます

 桜庭:ありがとうございます。うれしいです。もらって「なんだ、コノヤロー」という感情は全くないですよね。(パイオニアとしての)自覚も全くないですけど。

 ――UFCでは唯一出場した1997年12月21日の「UFC JAPAN」(横浜アリーナ)で日本人初のトーナメント王者に。転機になる試合だった

 桜庭:そうですね。転機ではあります。どうかな…、学校でいえば中学から高校に上がったくらいでしょうか。(格闘家として)子供から少し大人になり始めたころって感じですね。

 ――格闘家として思春期だったと

 桜庭:そう、思春期だった(笑い)。

 ――ところで、UFCの殿堂入りのリリースで気になるところが…

 桜庭:何ですか?

 ――受賞資格が「35歳以上で引退後1年以上」とある

 桜庭:そうなんですよ。ボクもUFCに言ったんです。「ボク、引退してないですよ!」って。でも「35歳以上なので…」ということでした。引退してなくてもいいみたいですね。

 ――じゃあ、引退はしてないと

 桜庭:してません。それに、しません。ずっとしないです。現実的に60歳、70歳になって戦うのは無理ですけど、ヒクソン(グレイシー)システムで行こうと思ってます。

 ――はっきり引退せずフェードアウトする感じ

 桜庭:そう、フェードアウト。

 ――となると気になるのは次戦だ

 桜庭:ボクも試合したいんですよ。今年も戦いたいんです。

 ――7月30日にRIZINさいたまスーパーアリーナ大会があるが…

 桜庭:あ、でも今月は飲み会の予定が結構入ってるから、7月は厳しいかな…。

 ――今も毎日飲んでる

 桜庭:何ですか、そのイメージは(笑い)。若いころから毎日は飲んでないですよ。連続で飲むことはありますけど。

 ――若いころより飲む量は減ったのか

 桜庭:量も減りましたけど、それ以上に最近、飲み方が分かってきたんです。例えば2時間、大量に飲むのもチビチビ飲むのも、酔い方はほとんど一緒なんですよ! だけど、チビチビ飲めば次の日に残らないので練習できる。あとは一升瓶を買ってしまうと結局全部飲んじゃうから、缶ビールを買うようにして…。

 ――参考になる。試合をするならどんな条件で

 桜庭:そうですね…。格闘技って結局「護身術」なんですよ。街で急に暴漢に襲われた時、小さい人や弱い人がいかに身を守るかっていう。そこが原点なんです。

 ――なるほど。これまでの戦いで培った「桜庭式護身術」をリングで見せたいと

 桜庭:はい。でも街で急に襲われた時、体重を合わせます?「1週間待って。体重減らすから」とか言わないですよね?

 ――そんなことを言っている間に殴られる

 桜庭:でしょ。だからそのボクなりの護身術を見せるために、減量や増量しないで戦える相手と戦いたいです。

【7・6ラスベガスで式典予定】

 桜庭が受賞したUFC殿堂「パイオニア部門」は、ニュージャージー州アスレチックコミッションが制定した統一ルールに従って試合が行われた2000年11月17日の「UFC28」以前からプロとして活躍し、UFCの発表によれば「35歳以上で引退後1年以上の選手が選ばれております」とのことだ。

 UFCは桜庭の受賞理由について「桜庭選手はUFCにおいて日本人として初めて勝利を挙げた選手であり、そうした功績がたたえられてパイオニアのカテゴリーでUFC殿堂入りを果たすことになりました」としている。

 なお、桜庭は同部門で13人目の受賞。03年11月にホイス・グレイシーとケン・シャムロックが初めて表彰され、その後もマーク・コールマンやドン・フライ、バス・ルッテン、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラら日本でもなじみの深い選手が受賞している。17年UFC殿堂入りの式典は7月6日に米国・ラスベガスの「パーク・シアター」で開催される予定だ。

【プロフィル】さくらば・かずし 1969年7月14日生まれ。秋田県出身。秋田市立秋田商業高校レスリング部で活躍。中央大学進学後は主将を務めた。92年7月にUWFインターナショナル入団。93年8月13日のスティーブ・ネルソン戦でデビュー。97年12月21日「UFC JAPAN」でヘビー級トーナメントに出場し、マーカス・コナンに一本勝ちした。98年3月のヴァーノン“タイガー”ホワイト戦でPRIDEデビュー。99年11月にホイラー・グレイシー、2000年5月にホイス・グレイシーを撃破する大活躍で格闘技人気を支えた。12年からは新日本プロレスでも活躍。00年度東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞MVP。185センチ、85キロ。

最終更新:6/24(土) 11:03
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