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巨人に暗雲 御前試合で完封負け

6/24(土) 14:00配信

東スポWeb

 巨人がリスタートダッシュに失敗だ。23日の中日戦(東京ドーム)はエース菅野が8回1失点と奮投するも、球団23年ぶりとなるオール右打線が散発4安打と沈黙。0―1の零敗で、再び5位に転落した。鹿取義隆新GM(60)の就任後、初めて観戦に訪れた“ドン”渡辺恒雄氏(91=読売新聞グループ本社代表取締役主筆)は、力ない敗戦に不機嫌モード全開。親会社から漂う暗雲が、現場を覆い続けている。

 最後に見せ場は作ったが本塁は遠かった。0―1の9回に二死一、二塁と相手守護神・田島を追い込んだ。そしてとっておきの代打・亀井。ロッテとの交流戦最終戦で涙のサヨナラ弾を放った男の勢いにかけたが、ここで田島から岩瀬にスイッチする中日の執念采配の前に二ゴロに倒れ、万事休す。

 再開されたリーグ戦初戦、しかも交流戦ラスト6試合を5勝1敗で終えたチームのムードは悪くなかった。左腕バルデスに対し、由伸監督は1番から9番まで右打者を並べて対抗。菅野が8回を1失点で乗り切り、9回は抑えのカミネロを投入した。「動」の采配を仕掛けたものの、結果には結びつかなかった。

 一歩及ばなかった試合展開を振り返り、指揮官は「なんとか少ないチャンスで点につなげなければいけなかった」と唇をかんだ。ただ試合後それ以上に表情が硬かったのは渡辺主筆以下、揃って観戦に訪れていた読売本社の首脳陣だった。電撃的なGM交代から初の“御前試合”とあって、試合後は報道陣が球場出口に集結。ところが普段なら負け試合でもひと言物申す渡辺主筆が不機嫌全開だった。小声で何ごとかつぶやいて車に乗り込むと、鬼の表情で「(ドアを)閉めてくれ!」と一喝して質問をシャットアウト。グループ本社の白石会長、山口社長らに見送られて球場を後にした。

 ものものしい雰囲気の中で取材に応じた老川オーナーの表情は心なしかこわばっていた。「今日はレギュラーシーズン再開で、いいスタートを切りたいという期待をしていたんだけど、なかなかチャンスをうまく生かせなかったということでしょうね。十分これからの展開に期待できる内容はあったと思うので、明日以降に期待したい」と話したが、大連敗中に現場ミーティングへ参加し、中継視聴率や集客低迷に言及して奮起を促したとされる自身の一件には触れず。新GMに向けては「鹿取さんが専門的な立場でね、自分の体験も豊富にお持ちだから、いいアドバイスをしてくれると期待しています」と静観する構えを示した。

 その鹿取GMは長嶋茂雄終身名誉監督(81)と並んで観戦。試合中は真剣な表情で2人が話し込む様子も映し出された。この日は具体的な動きこそなかったが、現場はそうした“上の動き”に敏感だ。GM交代で落ち着いたと見ている関係者はいない。首位広島とはデッドライン上の12・5ゲーム差。低空飛行を続けていれば、必ずまた何かが起きる。

最終更新:6/24(土) 15:25
東スポWeb