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【陸上日本選手権】男子100メートルで10秒06連発!“第5の男”サニブラウン覚醒の理由

6/24(土) 14:00配信

東スポWeb

「第5の男」に大仕事の予感が漂い始めた。陸上の日本選手権初日(23日、大阪・ヤンマースタジアム長居)、男子100メートルでサニブラウン・ハキーム(18=東京陸協)が日本歴代6位となる10秒06を予選と準決勝で連発し、全体トップで24日の決勝へ進んだ。群雄割拠の100メートルで自己ベストを大幅に更新。10秒00の日本記録保持者で日本陸連の伊東浩司強化委員長(47)が分析した“覚醒”の理由とは――。

 話題をさらった“ダークホース”はレース後も驚くほど冷静だった。予選は「スタートで低く出過ぎてしまった。修正しようとして体が立ってしまった」。一方、準決勝は「セットしてからピストルが鳴るまで長かったと感じて、少々遅れてしまった」。トップタイムの結果に満足するどころか、課題のスタートがうまくいかなかったことに不満を隠さなかった。

 だが、周囲の評価は一気に上昇した。準決勝を振り返った伊東氏は「多田(修平=21、関学大)君と一緒のレースだったんですけど、スタートをあれだけ慎重にいっても、後半のスピード低下率が明らかに違いますよね」と称賛。サニブラウンの武器を「スケールの大きさ」と言い切り「決勝は、皆さんが期待している数値(タイム)はかなりの確率で出るんじゃないかと思う」と予想した。

 大会前に100メートルで世界選手権(8月、英国・ロンドン)の参加標準記録(10秒12)を切っていたのは、前年覇者のケンブリッジ飛鳥(24=ナイキ)、桐生祥秀(21=東洋大)、山県亮太(25=セイコーHD)、多田の4人。そこに自己ベストが10秒18で、200メートルが本職のサニブラウンが割って入ったわけだが、今回の“激変”の理由について、伊東氏は1月から拠点を海外に移した効果を挙げた。

「トレーニングが計画的。疲れた時は大会をキャンセルして、指導するほうもコーチのスケジューリングがすごく上手なのかなと思いましたね。我々は試合でどんどん試したいというところがある。それをすごく我慢してやっているところもありましたので」

 日本と外国では指導法が異なり、決して無理をしない。米国、オランダ、南アフリカなどで質の高い練習を積み、確実に成長カーブを描いてきたというわけだ。

 24日は200メートルの予選にも出場する。サニブラウンは「200メーンで行こうと思っていたけど、100寄りになっていくのかな」と笑ったが、こちらも好記録への期待が膨らむ。驚異の18歳の将来は明るい。

最終更新:6/24(土) 15:38
東スポWeb