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【朝原宣治の目】光ったサニブラウンの調整力 決勝は条件整えば9秒台出る

6/24(土) 9:00配信

デイリースポーツ

 「陸上・日本選手権」(23日、ヤンマースタジアム長居)

 男子100メートルの予選、準決勝が行われ、15年世界ユース2冠のサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=がともに日本歴代6位となる10秒06をマークし、全体1位で24日の決勝進出を決めた。世界選手権の参加標準記録(10秒12)も突破し、一気に代表争いに名乗りを上げた。すでに参加標準記録を突破している多田修平(20)=関学大=とケンブリッジ飛鳥(24)=ナイキ=が全体2位、桐生祥秀(21)=東洋大=は同4位、山県亮太(25)=セイコーホールディングス=は同6位で決勝に進出。5人で3枠の世界切符を争う大一番に、日本人初の9秒台の期待がかかる。

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 【朝原宣治の目】サニブラウン選手の調子の良さが目を引きました。スタートから出て、中盤、後半の伸びも良かったです。体にブレがなく、スムーズな走りをしていました。リラックスしていたし、今大会に向けた調整力の高さが光りました。

 ケンブリッジ選手も余裕がありました。特に後半、自信を持って走っていたし、状態の良さがうかがえました。多田選手も強いですね。準決勝の後半、少し体が浮いたものの、上位3位に入れる力を感じました。

 桐生選手に関しては、スタートの飛び出しが悪く、中盤の加速もできないままゴールしていく時の桐生選手でした。レースをかなりこなしてきているし、もしかしたらピークの持っていき方がどうだったのかな、と思わせる走りでした。

 山県選手はブランクの影響が出ていると思いました。本人としては、もう少し戦えると思っていたでしょうし、決勝はかなり厳しいのではないでしょうか。

 決勝については、今日の内容を見る限り、サニブラウン選手がいい走りをするのかなと思います。ただ、一発勝負となると昨年優勝したケンブリッジ選手の可能性もあるでしょう。多田選手は飛び出しを見せて逃げられるか。桐生選手はスタートから出て加速できるかにかかっています。

 決勝となると、みんな硬くなるかもしれません。ただ、条件さえ整えば9秒台は出ると思います。(08年北京五輪男子400メートルリレー銅メダリスト、「NOBY T&F CLUB」主宰)