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【加計問題】前川さんと駒崎さん、じっくり語った本質 本当に悪いのは何?

6/24(土) 11:28配信

BuzzFeed Japan

6月22日、東京都内。渦中の前川喜平さんが駒崎弘樹さんのもとを訪ねた。BuzzFeed Newsは2人の対談を単独取材した。「加計問題」に疑問を呈している前川さんと、「加計学園問題、国家戦略特区が悪いのではない」と書いた駒崎さん。2人の対話からは、問題の本質が浮かび上がってきた。【BuzzFeed Japan / 石戸諭 渡辺一樹】

「もう無職ですから、名刺は持っていないんです」と前川さん

文部科学省の前川喜平・前事務次官は、にこやかな笑顔を見せながら、座卓に座布団が敷かれた一室に姿を見せた。

待ち受けたのは、病児保育事業などを手がける認定NPO「フローレンス」の代表理事・駒崎弘樹さんだ。

特区、規制緩和が悪いのか?

駒崎:安倍政権を支持するか否か、安倍降ろしかどうかといった話を抜きにして、この問題をどう考えたらいいのか。じっくりお話をしたいと思いました。

僕自身、規制とぶつかってきました。意味のない規制に悩まされたこともあり、国家戦略特区に5回提案して4回通ったことがあります。

その結果、例えば、それまで年1回だけだった保育士試験が年2回になるなど、規制が変わっていったことがありました。

その経験をもとに国家戦略特区が本当に悪いのか、という記事を書きました。今日は、そんな立ち位置から、何が本当の問題だったのか。ぜひ、前川さんと考えたいと思っています。

前川さん「特区制度を否定する気はまったくありません」

前川:私は特区制度を否定する気はまったくありません。例えば学習指導要領ってありますよね。

学習指導要領をそれぞれの地域や子供にあわせて、もっと多様性を尊重しようという議論が長らくありました。

特区で学習指導要領の特例を認めるという仕組みができた。そこで、やってみたらうまくいくんです。

基準通りにやるとうまくいかないことはあります。特区でうまくいったことを今度は全国展開しようということもやってきました。

駒崎:特区制度には賛成なんですね。

前川:もちろんです。特区制度は無くしてはいけないものです。ここから、新しいものが生まれることが期待できるからです。

多くの場合、規制緩和で問題になっているのは岩盤規制というより、役所の前例踏襲主義と呼ぶべきものですよね。この問題は結構、大きいです。その実態は、その裏に利権集団があるというケースではなく……。

大体は、役所の前例踏襲主義。要するに変革を好まないで、今まで通りでいいというお役人根性があるんですよね。

駒崎:そうですよね。僕も特区に提案するときは、厚労省がカウンターパートになることが多いのですが、大半は「あっそういう規制あるんですか。でも、いまは忙しいから、ちょっと変えるのはめんどうだなぁ」といったものです。

すごく悪い人がいるというより、積み上がってきたものをそこまでは変えたくないという気持ちのほうが強い。

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最終更新:6/24(土) 12:25
BuzzFeed Japan