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野際陽子の遺作『いつまた、君と~何日君再来~』

6/24(土) 18:40配信

ニッポン放送「しゃベル」

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さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
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今回は、6月24日から公開の『いつまた、君と~何日君再来~』を掘り起こします。

戦後の混乱期、時代の波に翻弄されながら懸命に生きる家族の物語

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慣れない手つきでパソコンに向かう、81歳の芦村朋子。
彼女は亡くなった夫・吾郎との思い出を手記として綴っていた。

しかし、朋子は突然、病に倒れてしまう。

一命を取りとめたものの、手記は朋子に代わって孫の理がまとめることに。
理が目の当たりにした、そこに綴られていたのは、戦中から戦後の厳しい時代を生き抜いた祖父と祖母の歴史、そして深い絆で結ばれた夫婦と家族の物語だった…。
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人は誰にもファミリーヒストリーがあり、知られざる家族のストーリーに触れることで自らのルーツを知ることが出来ます。

『いつまた、君と~何日君再来(ホーリージュンザイライ)~』は、俳優・向井理のファミリーヒストリー。
自ら映画化を企画、7年の歳月をかけ完成させた感動作です。

主人公である祖母・芦村朋子役に尾野真智子、そして祖父・吾郎役を演じるのは向井理自身。

さらに朋子と吾郎の末娘である現代の真美役を岸本加世子、吾郎の先輩・高杉幹夫役に駿河太郎、朋子の父親・芦村忠役にイッセー尾形、大学生の“理”役に、新人俳優の成田偉心と実力派を配し、作品世界を盛り上げます。

そして現代の朋子役を演じたのは、先日、逝去した名女優・野際陽子。
残念ながら本作が遺作となってしまいましたが、瑞々しい姿を焼き付けています。

不思議なもので、本作は“向井さん家のお話”のハズなのに、観るうちに自分の“家族”に思いを馳せてしまいます。

戦後70年、戦中戦後の混乱期から高度経済成長へと日本経済の急成長を支えたのは紛れもなく、つつましくも懸命に生きてきた“普通”の家族。
そういった意味でも、これはあなた自身の“家族の物語”なのかもしれません。

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いつまた、君と~何日君再来~

2017年6月24日からTOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー
監督:深川栄洋
原作:『何日君再来』芦村朋子
出演:尾野真千子、向井理、岸本加世子、駿河太郎、イッセー尾形、成田偉心、野際陽子 ほか
(C)2017「いつまた、君と ~何日君再来~」製作委員会
公式サイト http://itsukimi.jp/
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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第227回】

八雲ふみね

ニッポン放送