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“無料Wi-Fi廃止論“ 孫社長が指摘したリスクを元ソフトバンク社長室長が解説!

6/24(土) 8:30配信

AbemaTIMES

 「無料Wi-Fiについては無くすべきかなと思っています。最近は」

 21日に行われたソフトバンクグループの第37回定時株主総会で、株主から東京オリンピックでの無料Wi-Fiスポットの提供について尋ねられた孫正義社長のこの発言が、波紋を広げている。

 理由について孫社長は「オリンピックの度に無料Wi-Fiで様々な被害が起きているんですね。それはセキュリティーの問題です。無料Wi-Fiスポットを名乗ってですね、セキュリティーの穴をうまく活用して、悪さをするという被害が大量に発生しています」と指摘。また、「無料Wi-Fiを使わなくても、日本のLTEは世界で最も優れたカバー率と容量を持っていると思います。むしろ世界中の携帯事業者と一緒にアンリミテッドなローミングをすることによって、セキュリティーを保てて、かつ面倒くさくないんじゃないか」と問題提起した。

 海外と比べ、Wi-Fi環境が遅れているという日本。政府はオリンピックに向けて無料Wi-Fiのスポット整備を急いでいるが、この動きに真っ向から対立する姿勢を見せた格好だ。

 外国人観光客の増加などに伴い、日本各地で駅や店舗、主要空港など、多くの場所に無料Wi-Fiのアクセスポイントはここ数年で急速に普及した。「日本では無料Wi-Fiが使える場所が少なく、いつでも利用できるわけではない。接続サービスを探すのが大変です」(ドイツ人観光客)と話す人がいる一方、「日本の方が便利ですね。無料Wi-Fiのようなサービスが利用できないと観光客には不便ですよね。今日も無料Wi-Fiのおかげで友人と待ち合わせできました」(イギリス人)、「日本は無料Wi-Fiスポットがどこにもあってすごく便利です」(フランス人)、「ホテルや大きなレストランなどで無料Wi-Fiを使っています」(中国人)という具合に、観光客たちからの評判はまずますのようだ。

 ITジャーナリストの三上洋氏は、孫社長の指摘するセキュリティ上の問題点について「ものすごく危ないです」と話す。

 無料のものに限らず、一般的に公衆無線Wi-Fiのアクセスポイントを利用することで、他のユーザによる覗き見や“なりすまし“、不正目的のインフラ利用のおそれがあり、「例えば私が犯人だとしたら、無線ルーターを買い、カフェやホテルのIDとパスワードを同じにして設置します。もしユーザーが私の設置した方に接続してしまったとしたら、データを取得したり、ウイルスに感染させたりすることも可能です」と指摘した。

 実際、リオ五輪では会場周辺に偽のアクセスポイントが乱立。国際空港の中でも発見されたのだという。

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最終更新:6/26(月) 10:00
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