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ハーバード大学の心理学者が教える最先端「性教育」

6/24(土) 18:30配信

ホウドウキョク

「避妊」「性病」の知識を教えるだけでは子供は学べない

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世界中の面白い記事をギュギュギュっと凝縮した「クーリエジャポン」。今週も井上威朗編集長に伝えてもらいます。

親にとって、子供に対する「性教育」は永遠の悩み。ついつい、先延ばしにしたり学校頼みにしがちですが、アメリカの有力紙ワシントンポストが「親」向けにあるべき「性教育」の姿を記事にしています。

なぜ今、性教育なのか?

ハーバード大学の教育大学院が若者に性や恋愛に関してアンケート行ったところ70%が「親から恋愛に関して教えてほしかった」、65%が「性教育や保健の授業で愛情に関する指導をしてもらいたかった」と答えています。

ところが、今までの性教育は「禁欲」を説いたり「避妊」や「性病」という恐怖を煽り立てるネガティブなものが多かった。

ポジティブに「恋愛」を教えてこなかったことに問題があるとハーバード大学の心理学者リチャード ワイズボード氏は語っています。様々な研究から、いま若者に必要なことは「人をどのように愛し、人から愛されるか?」。すなわち親が子供に「性」だけでなく「恋愛」を教えるべきだと説いています。

では、親が10代の子供にどう「恋愛」を教えればよいのか?

難しいですよね。そこでハーバードのワイズバーグ氏がおすすめする
子供に恋愛を教えるための5カ条を紹介します。

(1)恋愛の哲学者になる。
そもそも、「恋愛」とは何か?非常に曖昧なものですよね。

子供たちに「恋愛」がどんなものであるか?定義づけさせてみることが第一歩。その上で10代の子供たちの「恋」と大人にとって「恋」は違うものであることを認識させる。

どういうことかというと、

若者にとっての「恋」→一方通行(衝動であることが多い)
大人にとっての「恋」→双方向

若者に「衝動」と「恋」は別物であることを理解させることから始めます。では、具体的にどうすればいいのでしょうか?

それは、「なぜ、その人のことを好きなのか」を親子で徹底的に話し合うが有効とされています。

(2)「健全な恋愛」の定義づけを行う
(1)で「衝動」と「恋」の違いがわかったら、テレビドラマやニュースで話題になる恋愛には「健全」な恋愛と「不健全」な恋愛が混在しており、それぞれ何が「健全」でどうして「不健全」なのかを話し合うとよいとワイズボード氏は言います。

そして、健全な「恋愛」をするには何が必要か?その恋愛によって自分が高められている実感があるか?恋愛を通して自分がより優しくなれているか?などを議論するのもよいでしょう。

(3)健全な恋愛関係の維持する方法を議論する
健全な恋愛に関して理解したら次は、それを“続けること”に関して議論を展開します。

恋愛というものは、たとえ「勢い」で健全な関係まで持っていけたとしても、その関係を「維持継続」するためには、改めて別の「努力」が必要だということです。その過程で、相手の長所を積極的に見つけたり二人の間にある課題を共有する作業などが求められます。

(4)親が恋愛に関して子供に伝えることを整理する
(5)恋愛と道徳についての考え方を共有する
今まで述べてきた(1)から(3)は極力、親の経験に基づき話すことが求められます。 成功例だけでなく、なるべく失敗談を交えて話すことが大事。その失敗から何を学んだかなど具体的に話してあげましょう。

これらを通して「恋愛」と「道徳」に関して考える力を鍛えることが大事なのです。

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最終更新:6/24(土) 18:30
ホウドウキョク