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サウジアラビアで皇太子交代、若き“将来の国王”と日本の関係はかなり良好?

6/24(土) 14:00配信

AbemaTIMES

 中東にあるサウジアラビア王国で6月21日、皇太子が解任。ニュースが世界を駆け巡った。

 共同通信によると、サウジアラビア王室は王位継承者で現国王の甥にあたるムハンマド・ビン・ナエフ氏(57)を解任。代わりに経済改革を仕切る副皇太子のムハンマド・ビン・サルマン国防相(31)を皇太子に昇格させた。ムハンマド・ビン・サルマン氏は現国王の実の息子。軍事・経済の両面で力を持つ国防相からの昇格で、敵対するイランなどへの強硬路線がさらに強化されるとみられている。

 新皇太子は経済政策の責任者も兼務し、将来の国王候補として注目されていた。また、戒律の厳しいサウジアラビアにアニメやゲームなどの娯楽を取り入れ、日本を訪れたこともある人物だ。2016年9月に来日した際には、天皇陛下と懇談し、東日本大震災時、日本に送った“お見舞い”について「それは我々の義務です。日本は極めて重要なパートナー。困っているとき、そばに寄り添うのが真の友人です」と話したという。

 日本はサウジアラビアと特区の創設や経済協力を柱とした「日・サウジ・ビジョン2030」という合意文書を交わしており、安倍総理は「中東安定の要であるサウジとの関係をさらに力強く前進させていきたいと思います」とコメントしている。

 日本にとっても重要な国であるサウジアラビア。突然にも見える、今回の王位継承変更の理由とは。

昔ほど“裕福な国”ではない

 サウジアラビアはアラビア半島の大部分を占める大国で、日本の6倍近い国土面積を誇る。「メッカ」と「マディーナ」というイスラム教の2大聖地があり、イスラム世界の中心的存在だ。世界最大級の産油国としても知られている。

 人口は約3200万人、34歳以下の人口は62%を占める。東海大学准教授で王室の通訳を務めた経験を持つアルモーメン・アルモーメン氏によると、「600万人くらいが外国人。実際の人口は2600万人くらい」だという。また、国民の7割が国家公務員であることも特徴だ。アルモーメン氏は「産業があまりない国なので、オイルマネーを背景に、国の機関に、大学を卒業したら何らかの形で働く機会を与えられる」と話す。一方で、7割はやや古いデータだと指摘し、「今は民営化されつつある。雇用問題も非常に深刻なので、人口が増えるとともに問題が広がる。国が対策をしなければならない」と現状を語る。

 サウジアラビアはこれまで“裕福な国”として知られていた。アルモーメン氏は、「人口が増えていることによって、昔ほどの“裕福な状況”はなくなりつつある。また、石油だけでは国民のニーズを満たせない」と話す。

 サウジアラビアという国名は、アラビア語で「サウード家によるアラブの王国」という意味がある。初代国王の後、その息子たちが立場を代々継承してきた。国名の由来については、「サウードという言葉は幸せになるという動詞で、言ってみれば幸福の地という意味。人の名前にもなるし、地名にもなるので、諸説ある」と、アルモーメン氏は説明する。

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最終更新:6/24(土) 14:00
AbemaTIMES

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