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大山能装束「重い」 市立山王中生徒が体験

6/24(土) 8:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 伊勢原市大山に江戸時代から伝わる大山能を学ぶ講座が23日、同市上粕屋の市立山王中学校で開かれた。全校生徒約600人が参加。能楽師の指導で、代表の生徒が装束を着たり、面を着けたりして、地元の伝統文化に親しんだ。

 昨年、大山能を含む大山詣(まい)りが日本遺産に認定されたことを受け、初めて講座を企画。大山薪能に出演した観世流シテ方の能楽師・松木千俊さんや、大山阿夫利(あふり)神社の神職の目黒久仁彦さんが講師を務め、能の歴史や特徴などを解説した。

 15キロある華やかな装束を着た3年生の永井元惟さん(15)は「大山能は素晴らしかったが、装束は暑く、重かった」。面をかぶった3年生の高木凜さん(14)は「昔から伝わる文化を初めて経験できて、とてもよかった」と話していた。

 大山能は江戸時代、大山で争っていた神職と僧侶、山伏の3者に、幕府が融和のため能を演じさせた故事がきっかけで始まった。互いにうまくなろうと、練習と上演を重ねるうち争いはなくなり、平和な山になったという。