ここから本文です

北朝鮮「生命兆候正常だったワームビア氏が急死したのは私たちにとっても謎」

6/24(土) 16:27配信

ハンギョレ新聞

北朝鮮外務省報道官が談話で  「私たちは帰国前まで誠意を持って治療」 「オバマの『戦略的忍耐』政策の犠牲者」

 北朝鮮に抑留され意識不明の状態で送還されてから、6日後に死亡した米国の大学生オットー・ワームビア氏と関連し、北朝鮮当局が23日、初の公式反応を示した。

 北朝鮮外務省は同日、報道官談話を発表し、「米国内でワームビアが死亡したのが、労働教化中に拷問と殴打を受けたためという事実無根の噂が流れている」としたうえで、「私たちはワームビアの健康状態が悪化したことを考慮し、人道主義的見地から彼が米国に帰るまで誠意を持って治療した」と主張した。

 外務省報道官は「ワームビアの送還のために、我が国にきた米国の医師たちはワームビアを診察して我々の医師たちとワームビアと関連した医学的所見を交換した」とし、「(米医療チームは)ワームビアの脈拍や、体温、呼吸そして心臓や肺の検査結果などの生命兆候(バイタルサイン)が正常だったことと、私たちが心臓がほとんど止まったワームビアを蘇生させて治療を施したことについて認めた」と強調した。彼は「ワームビアの生命兆候が正常だったのに、米国に帰ってから1週間も経たないうちに急死したのは、我々にとっても謎」と付け加えた。

 報道官は「それほどに米国民の安寧に対して関心を持っているなら、どうして米国政府はオバマ政権時代にワームビアの人道主義的釈放問題を一度も私たちに公式に要請しなかったのか。その答えは米国が自らに求めるべきだ」とし、「ワームビアは我々に対する極度の敵対感と抵抗感にとらわれ、対話を拒否してきたオバマの戦略的忍耐政策の犠牲者」だと主張した。

 報道官はまた、「このような事実を全面的に歪曲し、故意的で反共和国非難騒動を起こして、尊厳の高い我が国に対する報復と圧力を語ることこそが、我々に対する挑戦であり、政治的謀略」だとしたうえで、「明確にしておくが、今回の事件による最大の被害者は我々」だと強弁した。

 外務省報道官はさらに、「米国で行われている反共和国、非難合戦は我々にとって、敵に対する人道的、寛容性は禁物であり、法の刃をさらに鋭く研いでおかなければならないという決心を固めさせるもの」だとし、「米国は、彼らの軽挙妄動がもたらすの禍について熟慮すべきだ」と明らかにした。

 これに先立ち、米バージニア州立大学3年生に在学中だったワームビア氏は昨年1月、観光のために北朝鮮を訪問したが、平壌(ピョンヤン)の羊角島ホテルで政治宣伝物を盗んだ疑いで逮捕された。彼は同年3月、体制転覆扇動の容疑で、15年間の労働教化刑を言い渡され、抑留されていた。

 朝米交渉の末に訪朝から18カ月が経った13日、意識不明の状態に送還され、病院に運ばれたワームビア氏は入院から6日後に亡くなった。ワームビア氏の葬儀は22日(現地時間)、母校である米オハイオ州ワイオミング高等学校で家族や親類、住民など2500人余りが出席したなか営まれた。

チョン・イナン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:6/24(土) 16:27
ハンギョレ新聞