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学童疎開でつながる2県「交流に貢献したい」 宮崎出身・沖縄進学の団長、エイサーで10年盛り上げ

6/24(土) 19:45配信

沖縄タイムス

 創作エイサー団体「しんか」が25日、沖縄県豊見城市立中央公民館で設立10周年記念公演を行う。団長の宇和田大二郎さん(29)は、豊見城市の児童が沖縄戦で学童疎開した宮崎県北郷村(現・美郷町)の出身。「疎開でできた縁を僕がつなげられたら」。思いを乗せ大太鼓をたたく。(南部報道部・又吉健次)

 宇和田さんは北郷小学校5年の夏、市を初めて訪問した。エイサーを始めたのは、中学1年に地元の夏祭りで演舞したのがきっかけだった。習い始めた時期は「沖縄のリズム感についていけず、かなり練習した。最初はカチャーシーも踊れなかった」と振り返る。

 中2で同級生らとエイサー団体を立ち上げ、高校時代も踊った。知人の多い沖縄の大学へ進学後、大学2年の2007年に「しんか」を結成した。

 「僕らの出会ったきっかけは学童疎開。自分が踊ることに何か意味があるのでは」と考えている。同団体には中2から30歳までの32人が所属する。女性も多いことから柔らかい印象の踊りも取り入れ、人気バンドのHY、THE BOOM(ザ・ブーム)、BEGINの楽曲で演舞するのも特徴だ。

 HYの「時をこえ」では戦争、許されぬ自由な恋、生きるための労働の記憶を届けたいとの思いを乗せて踊る。演舞は12年、創作エイサー大会準グランプリを受賞した。本番では「島唄」「三線の花」のほか、獅子舞や旗、扇子の舞もある初お披露目のDA PUMP(ダ・パンプ)の「轍(わだち)」など約20曲を披露する。

 「旧北郷村で演舞することもある。踊り続けることで、学童疎開で始まった交流に多少の貢献ができているのかな」と宇和田さん。国内外で年間80公演をこなす比嘉良房代表(30)は「活動を続けられたことに感謝したい。戦争に関する曲もあり、沖縄の置かれた環境を伝えることができたら」と話す。

 公演は25日午後1時と6時の2回。無料だが入場に必要なチケットは配り終えた。

最終更新:7/4(火) 8:45
沖縄タイムス