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金次郎像10年ぶり復活 小松・矢田野小

6/24(土) 1:42配信

北國新聞社

 小松市矢田野小に23日、二宮金次郎像が10年ぶりに設置された。校下の自営業男性(59)が店舗に飾っていた銅像で、店じまいを機に、地元への恩返しの気持ちを込めて同校に寄贈した。24日の除幕式で児童や住民に披露され、男性や関係者は子どもたちに、勤勉な姿勢や忍耐の大切さを金次郎像から学び取ってほしいとしている。

 県内の小学校などの二宮金次郎像を調査している加南地方史研究会員の津田修さん(64)=小松市岩渕町=によると、矢田野小には地元二ツ梨町出身の男性から1938(昭和13)年、銅製の金次郎像が寄贈された。

 この銅像は金属類回収令が発布された41年に姿を消し、42年には九谷焼の金次郎像が置かれた。2007年に何らかの理由で壊れて以来、台座しか残っていなかった。

 今回寄贈されたのは、高さ1・2メートルの銅像で、1999年に所有者の男性の店舗に設置された。男性は閉店に伴い処分を考えていたが、金次郎像の復活に取り組む津田さんの話を聞き、矢田野小に贈ることにした。

 男性は寄贈に向け、鋳物メーカー平和合金(高岡市)に依頼して金次郎像のさびや傷みを直した。以前の台座に残されていた「堅忍持久」のプレートは、前の寄贈者の厚意を尊重して残すことにし、石製の新しい台座に取り付けた。

 津田さんによると、民間施設にあった金次郎像が学校に設置されるケースは珍しい。今回寄贈した男性は「子どもたちには金次郎の勤勉さや家族を大切にする心に触れてほしい」と話した。

北國新聞社

最終更新:6/24(土) 1:42
北國新聞社