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松菱のにぎわい、思い出す機会に 26日から浜松で回顧展

6/25(日) 8:30配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 浜松市の中心街にあった百貨店「松菱」の元従業員たちが、営業時の写真やゆかりの品を集めた「百貨店松菱と中心市街地回顧展」を26日から7月2日まで、同市中区のクリエート浜松で開く。今年は開業から80年で、突然の閉店から16年目。「中心市街地のいまを考えるきっかけになれば」とメンバーは話す。

 企画したのは60~70代の元外商部員で、経済発展で成長する浜松の中心街をよく知る人たち。藤田允さん(70)は「営業が続いていればちょうど80年になる。区切りの年に合わせたかった」と企画の理由を説明する。

 松菱は1937年6月、現在の浜松市中区鍛冶町に開業した。戦災でも建物自体は焼け残り、46年に再オープン。浜松を代表する商業施設として長く市民に親しまれた。「『街へ行こう』というのは『松菱へ行こう』ということを意味していた」。藤田さんはそう振り返る。

 ところが2001年11月、経営悪化から自己破産し、閉店。建物は解体され、跡地は空き地のままになっている。メンバーの目には、浜松の街が以前より寂れていると映る。

 藤田さんは「閉店から長時間がたち、にぎわっていた頃の様子を知らない人が増えた。昔を知ることで、中心市街地がいかに大切かを考えてもらいたい」と話す。

 回顧展はメンバーらが所有する写真や店のポスター、包装紙などを展示し店や街の歴史を振り返る。

静岡新聞社