ここから本文です

怒涛の32曲メドレー! BEGIN主催「うたの日コンサート」で800人がパフォーマンス

6/25(日) 11:10配信

音楽ナタリー

昨日6月24日、BEGINが主催するライブイベント「うたの日コンサート2017 in 嘉手納」が沖縄・嘉手納町兼久海浜公園特設会場にて行われた。

【写真】左から与座よしあき、きゃんひとみ、「マルシャ・ショーラ」ステージに合わせて用意したサングラスを着用するBEGIN。(他8枚)

「うたの日コンサート」は「祭りや祝い事の脇役である『うた』に感謝し、みんなで『うた』をお祝いしよう」という目的で2001年にスタートしたライブイベント。嘉手納町での開催は今年で5年目を迎え、比嘉栄昇(Vo, G)が地元沖縄で見つけたアーティストや嘉手納町の音楽グループ、さらには多くの一般市民も参加するイベントとなっている。今年は約7000人の観客が会場に足を運び、800人にのぼる出演者がステージに立った。

沖縄県立小禄高等学校 吹奏楽部・マーチングバンドが青空の下に「海の声」「風になりたい」を響かせたあと、BEGIN、イベントMCのきゃんひとみと与座よしあき、當山宏嘉手納町長がステージに登場。「うたの日」「おめでとう!」という掛け声のあと、當山町長による開会宣言で和やかにイベントの幕が上がった。

トップバッターを飾るHYの新里英之(Vo)は、開口一番「『うたの日コンサート』、やっと出ることができました! 今日という素敵な日を島の言葉で迎えましょう! ハイサーイ!」と喜びを爆発させる。1曲目「エール」のサビで観客は一斉にタオルを振り回し、会場の熱気は早くも急上昇。続く「ホワイトビーチ」では仲宗根泉(Vo, Key)が艶のある歌声で観客を魅了した。新里が「HYにとって歌はすべてです。みんなも歌には素敵な力があるって信じてるよな?」と語りかけたあと、彼らは琉球國祭り太鼓をステージに迎えて「帰る場所」をプレイ。観客との掛け合いを経て、温かなミディアムナンバー「HAPPY」でライブを終えた。

2番手は2000年に沖縄で結成された3ピースバンド・caino。彼らはタイトな演奏に乗せて高良豊(Vo, G)のハイトーンボイスを会場中に響かせる。観客として「うたの日」に参加していたという嘉手納町出身のラッパー・R’kuma(レオクマ)は、19歳とは思えない堂々としたパフォーマンスで観客を圧倒した。比嘉が「生粋のカントリーシンガー」と評した坂本愛江は、バックバンドの豊かなアンサンブルと共にパワフルな歌声を届ける。続いてステージには、「うたの日コンサート」とLIVE DAMによるカラオケコンテストで優勝した一般男性が登場。彼はBEGINとエイサー隊の演奏という豪華なサポートのもと「島人ぬ宝」を伸びやかに歌唱し、大きな歓声を浴びた。

その後始まったBEGINのステージでは、フラダンサーたちがステージを華やかに彩る。比嘉はウクレレを爪弾きながら「Ka'a Ahi Kahului」「Hale'iwa Hula」といったハワイアンミュージックで観客の身体を揺らした。会場横の海辺から心地よい風が吹く中披露されたのは、島袋優(G)がボーカルをとる「海の声」。エイサー隊の力強い太鼓も加わった演奏に、オーディエンスから盛大な指笛が贈られた。BEGINはラストに「三線の花」を丁寧に届け、ステージを去った。

白龍、千原エイサー保存会による一糸乱れぬ演舞のあと、夕暮れ時のステージに現れたのは藤原さくら。今回初めて沖縄を訪れたという彼女は、全編弾き語りスタイルでライブを展開する。「Soup」「Walking on the clouds」の歌唱後、藤原は「本当にいいですねぇ、踊ってくれてる人もいて」と観客の盛り上がりに微笑んだ。そして「BEGIN兄さんにはずっとお世話になってまして。優さんと飲みに行ったり」としみじみと語ったあとは、場内をセンチメンタルなムードで包み込んだ「500マイル」、盛大な手拍子が沸き起こった「春の歌」でアクトを締めくくった。

宮城姉妹がダンサーと共に賑やかに「ダンサビラ」を歌ったあと、イベントの目玉といえるBEGINの「マルシャ・ショーラ」ステージがスタートする。「マルシャ・ショーラ」はサンバの起源といわれるブラジルの伝統音楽・マルシャと、沖縄の方言「~しましょう」という意味の「ショーラ」をかけあわせた造語。BEGINのナンバーはもちろん、昭和の歌謡曲や沖縄民謡など、さまざまなジャンルの楽曲がマルシャのリズムに乗せてメドレー形式で演奏されるステージだ。

比嘉が「止めずにいきます! 皆さん、次に喋れるのは1時間半後です。旅に出ましょう」と気合いを入れ、BEGINとサポートメンバー、ダンサーたちは「上を向いて歩こう」でアクトを開始。そのまま約1時間半、文字通りノンストップの演奏で観客を踊らせ続ける。藤原さくらや坂本愛江らが参加してキュートな振り付けを披露した「年下の男の子」、盛大なシンガロングが響き渡った「笑顔のまんま」、HYを迎えて最高潮の盛り上がりをみせた「勝手にシンドバッド」などを経て、全32曲のラストを飾ったのは「ラストダンスは私に」。ダンサーと観客が一斉に手を振る圧巻の光景が生まれ、フィナーレには花火が上がる大団円となった。

怒涛のステージを終えた比嘉は「皆さんがステージに上がれるチャンスもたくさんありますので、またお会いしましょう。最後までありがとうございました!」と感謝を述べる。BEGINはこの日の出演アーティストたちと共に「うたのうた」を歌い上げ、イベントの幕を下ろした。

公演終了後、メディアの取材に応じたBEGINは充実した1日を振り返り笑顔を見せる。上地等(Key)は「みんなが楽しそうに過ごしている様子がわかってよかったです。若いバンドやラッパーがいれば民謡の先輩方もいて、その組み合わせが素敵だったんじゃないかな」とコメント。島袋は「『うたの日コンサート』と『マルシャ・ショーラ』の組み合わせって、こんなにしっくり来るんだと驚いて。我々3人が『歌って最高だな』と純粋に思えたことが、1番のお祝いなのかと」と語った。そして比嘉は「子供からお年寄りまで、あんなにたくさんの人が同じ時を過ごすことは今の時代難しいと思うんです。そんな中、歌がみんなを1つにしてくれて。『マルシャ・ショーラ』のステージは夢見心地で、あんまり覚えていないんです(笑)。先輩方が本気で作った宝のような楽曲のすばらしさも改めてわかったし、僕たちもこれからも誠意を持って『マルシャ』を続けていきたいなと思いました」と感想を述べた。

なおBSスカパー!では、8月13日(日)にイベントの模様がBEGINや出演アーティストたちのインタビュー映像を交えてオンエアされる。

BSスカパー!「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2017 in 嘉手納~みんなで踊ろう!マルシャ ショーラ!~」
2017年8月13日(日)19:00~

最終更新:6/25(日) 11:10
音楽ナタリー