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恋バナはタブー。貯金1000万円を目指す「富女子会」ベールに隠された真の姿は?

6/25(日) 11:10配信

ZUU online

「家計の金融行動に関する世論調査」(金融広報中央委員会)によると、「金融資産を保有していない」と回答した、単身世帯は48.1%、20代に限ってみれば59.3%にものぼる結果が出ています。じつに2人に1人が資産ゼロという厳しい状況です。

多くの人が、お金が貯まらない悩みを持つなか、「貯金額1000万円」を掲げて活動する勉強会が注目を集めています。その名は「富女子会」。『富女子宣言』(幻冬舎)の著者、永田雄三氏が代表を務める女性のためのマネーコミュニティです。

今回はマネーライターとしても活動する個人投資家、「優待大家」こと栗林篤さんに、秘密のベールに包まれた(?)富女子会に潜入していただき、その様子をレポートしてもらいます!

■5月某日、渋谷で開催された富女子会はじつに赤裸々!

現場のライター栗林です。富女子さんからふるまわれた、お茶をすすっております。

本日は、最近富女子会の門を叩いた、新人富女子が自身の貯金計画を先輩婦女子たちに発表するという、富女子会の様子をお伝えします。

この日の富女子会は、代表の永田氏を座長に、先輩富女子4名、新人富女子2名での開催となりました。

新人富女子Sさん プロフィール
・年齢:32歳
・職業:営業職(8年目)
・月収:手取り25万円+残業代5万円
・現在の貯金額:200万円

新人富女子のSさんは、1年前から家計簿をつけはじめたのを契機に、毎月10万円の貯金を習慣にしているといいます。

しかし、「思うように貯まらない」というお悩みがあり、富女子会へ参加を決意したそうです。Sさんには、「ゆくゆくはお給料以外にも収入源を複数持ちたい」という想いもあり、特に興味があるのが不動産投資とのこと。

■富女子への第一歩は「お金」に向き合うこと

収入や貯金額、将来の相続の見込みなど自身のお金にまつわる話って、なかなか初対面の人に話しづらいものです。そこにきちんと向かい合い、ちゃんとした計画を立て他人に説明できることが富女子への第一歩なのだと感じます。

もちろん、「お金について真正面から語り合うのが当たり前」といった話しやすい空気が形成されているからこそ、富女子会では同僚とは話せないざっくばらんな会話が繰り広げられます。センシティブな情報を自身から開示するからこそ、相談に乗る先輩富女子たちのアドバイスにも俄然、熱が入るというものです。

Sさんが発表した貯蓄プランは、現在実行している月10万円の貯金を、このまま継続して1000万円達成を目指すというものでした。はたして先輩富女子たちの反応や、いかに?

■Sさんのお金が貯まらない理由は○○貧乏だから?

富女子会はバリキャリ女子の集団かと思いきや、バックボーンはじつにさまざま。なかには年収300万円以下のOLさんながらも、コツコツ貯めた1000万円を元手に不動産投資を開始、新築一棟アパートのオーナーとして家賃収入を受け取っている人もいます。

今回発表した新人のSさんは、富女子会において比較的「恵まれた」環境にあるとのことです。だからこそ、代表の永田氏は「収入はそこそこ、なのに貯金がそれほどない。まさに典型的ともいうべきOLさんに多いパターン」と分析、ほかにも先輩富女子からは「もっと早く貯められるのでは」という意見も飛び出しました。

Sさんの最大の出費である毎月7万円の家賃は「妥当」と見る富女子が多いなか、Sさんからある告白が。

「じつは2年毎に、住む場所を変えているんです」

聞くと、賃貸契約更新の時期が近づくと、「更新料を払うのがもったいない」と感じて、つい引っ越しをしてしまうのだとか。1回の引っ越し費用は、新居の仲介手数料も含めると50万円近くにもなります。

「これでは引っ越し貧乏になってしまう」との意見が出たほか、永田氏からも「賃貸契約の更新料は場合によって、減額交渉の余地があります」とのアドバイスがありました。

たしかに物件オーナーからすると、空室発生はリフォーム費用や客付け費用などの出費を伴うだけでなく、空室期間は機会損失となり悩みの種、永く住んでもらうのが一番です。オーナーが個人の物件であれば交渉を試す価値はあるかもしれませんね。

■適度なご褒美がモチベーション維持に

多い月で2万円近く支払っていたスマホ代を、格安SIMに乗り換えることで通信費節約に務めるSさん。一方で、洋服、コスメ、エステ、マッサージといった出費は適切な範囲であれば、先輩富女子たちは容認する雰囲気がありました。

やはり富女子たるものオンナ磨きも重要。過度に大きな額でなければ、浪費ではなく自己投資といったところでしょうか。

Sさんの貯蓄計画は現在の習慣の延長であり、よく言えば非常に現実的なものです。だからこそ先輩富女子からは「想いが感じられない。自分のやりたいことを明確にすべき」といった熱い意見が出る一幕もありました。

先輩からのさまざまなアドバイスにより、Sさんの貯蓄1000万円へのロードマップはよりブラッシュアップされることでしょう。

■発表終了後は歓談タイムへ

新人さんの発表終了後は、くだけた感じのフリートークタイムへ。

お金だけでなく、収入と密接にリンクするキャリアプランやライフイベントを加味した意見交換は富女子会ならではのものと言えそうです。

姉御肌な富女子会・会長からは、これから富女子を目指したい読者へ向けて、「黙々と一人で貯金できる人は黙って有言実行すればいいと思います。だけど、そんな意志の強い人間はそう多くない。だから途中で心が折れそうな人、モチベーションが続かない人は、富女子会に限らず同じ志の人がいるコミュニティを活用してみては」とのアドバイスをいただきました。

看護師として働いている会長は、以前は寮と職場を往復するだけの日々を送っていたそうです。第三の居場所として見つけたのが、富女子会の前身となる「投資会」で、自分が大きく変わるきっかけになったとのことでした。

職場と自宅しか居場所のないマネー女子は、サードプレイスを見つけるのも良いかもしれませんね。 なお、多くは語りませんでしたが、会長には貯金1000万円達成までに壮絶な黒歴史をお持ちのご様子でした。

富女子というと1000万円貯める点ばかりがクローズアップされがちですが、けして手段と目的を取り違えるようなことはなく、「貯金はあくまでも人生でやりたいことを実現するための手段」「お金は自己実現のためのツール」といった考えが広く共有されていると感じました。

■富女子会のタブー、それは恋バナ?

お金に関してかなりの真剣トークが繰り広げられている富女子会。意外なことに、恋愛観や理想の男性像といったテーマが話題に登ることはほとんどないのだとか。

「人間関係は意外とドライです。だからこその居心地の良さってあると思います。来る者は拒まず去る者追わずの精神でやっている感じです」(富女子会会長)

お互いのプライベートに踏み込まない、適度な距離感が新しい人でも参加しやすいコミュニティの秘訣なのかもしれません。

字面の印象からキラキラした集いと思われがちな「富女子会」。その実態は、至ってまっとうかつ、堅実に運営されている女性の夢を叶えるためのマネー勉強会なのでした。

栗林篤
明治大学政経学部卒業。東証一部上場IT企業で年収300万円のSEとして働きながら株式投資、不動産投資を実践。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』(WAVE出版)。好きなフルーチェはいちご。

(提供:DAILY ANDS)

最終更新:6/25(日) 11:10
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