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ヒアリ防除重要性訴え 刺された経験基に、准教授が静岡で講演

6/25(日) 8:00配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 強い毒を持つ南米原産の特定外来生物「ヒアリ」が6月中旬に国内で初確認されたのを受け、現場を調査した岸本年郎ふじのくに地球環境史ミュージアム准教授(昆虫分類学)が24日、静岡市駿河区の同ミュージアムで、「ヒアリ国内侵入に関する緊急報告会」と題して講演した。ヒアリの恐怖を伝え、防除の重要性を訴えた。

 岸本准教授は生態について、何でも食べる雑食性で、一つのアリ塚に複数の女王アリがいる例が多いと指摘。アリ塚が成熟すると、羽アリが数百メートル~数キロの範囲で飛び、新たなアリ塚を形成するため増殖しやすいと解説した。

 2006年に台湾でヒアリを調査中、誤って手を刺されたエピソードを紹介。「手がぱんぱんに腫れ、全身にじんましんが広がった。発汗と激しい動悸(どうき)に襲われた」と振り返り、現地の病院で点滴治療を受けたと明かした。

 岸本准教授によると、ヒアリは貿易船や航空貨物によって中国や台湾にも生息域を拡大した。腹部が黒く、そのほかの部位は赤茶色。公園の芝生などにアリ塚を形成する。

 岸本准教授は聴講者50人を前に「身近な居住域にいつ侵入してもおかしくない。行政の水際対策はもちろん、市民も目を光らせ迅速な駆除に結び付けることが大切」と述べた。

静岡新聞社