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内村、GからE!世界最高の連続技成功

6/26(月) 6:04配信

スポーツ報知

◆体操 世界選手権代表選考会兼 全日本種目別選手権最終日(25日・高崎アリーナ)

 16年リオ五輪個人&団体総合2冠の内村航平(28)=リンガーハット=が、鉄棒で15・750点を出し優勝した。G難度カッシーナ、E難度コールマンの連続を含む5つの離れ技を披露。世界選手権(9月27日開幕、カナダ・モントリオール)で個人総合7連覇だけでなく、種目別優勝を狙える実力をみせつけた。床運動は白井健三(20)=日体大=が5連覇した。

 内村が文字通りの「離れ業」をやってのけた。4回だった離れ技が新ルールで5回になったことで挑戦。前日(24日)に自身が予告して期待が高まる中、最初に屈伸コバチを決めてタイミングを整えると、カッシーナ、コールマンを続けた。G難度、E難度の連続技に大歓声が起きた。「うぉ~っと盛りあがってくれる感じが、鉄棒の醍醐(だいご)味ですんで」。喜びを全身で感じながら危なげなく着地までピタリ。納得の出来に「初めて高崎でやる試合で、初めて見に来る人もいたと思うので、体操選手はいい演技の後の拍手を求めている、というのを教える意味でも」と観客席に向かって両手を上げ、拍手をあおった。

 今年の3月頃から取り組み始めた大技は、内村ならではの技術が詰まっている。離れ技の後は、前後にぶれても対応できるように、肘を少し曲げて余裕をもって鉄棒をつかみにいくのが定石。しかしコールマンを続けるには肘を伸ばして鉄棒をつかみ、加速度をつける必要がある。単発でも難しいが、さらに落下のリスクが高まる中でこなす、細かい技術があって初めて成功できている。

 今年から採用された新ルールで得点が出にくい傾向の中、Dスコア(演技価値点)は驚異の6・9、Eスコア(出来栄え点)も8・850で15・750をたたき出した。国際大会で15点台を出している選手はほとんどいない。日本代表の水鳥寿思男子監督(36)は「世界が取れる、すごい構成。現状、世界でもこんな点数が出ている選手はいない」と2大会連続の鉄棒での金メダル当確を確信している。

 体力面の負担は大きく、7連覇を狙う個人総合では「体力面で厳しい」と構成の変更を検討している。この日はあん馬でも新しい演技構成を披露し、他の種目も難度を上げる予定でいる。「やっぱり体操っておもしれーな、と思った」。向上心のつきない絶対王者は、夏に向かってさらに進化する。(大和田 佳世)

 ◆カッシーナ バーを越えながら、伸身で後方2回宙返りし1回ひねり懸垂

 ◆コールマン 膝を抱え込み、後方2回宙返り1回ひねり懸垂

最終更新:6/26(月) 6:04
スポーツ報知