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キスで感染する性病ってあるの? 意外と知らない「キス病」

6/25(日) 20:15配信

All About

◆Q.キスで感染する、性行為感染症があるって本当ですか?

「キスしただけで、忘れた頃に肝炎になる性行為感染症があると聞きました。本当でしょうか? 思い当たることがあり、パートナーや子どもに感染していたら……と思うと、気が気でなりません」

◆A.あります。

ご質問の通り、キスしただけで肝炎になる性行為感染症はあります。性器ヘルペス・口唇ヘルペス、B型肝炎、咽頭クラミジア、咽頭淋病など、さまざまです。

ここでは、病名もそのままの、いわゆる「キス病(Kissing disease)」というものをご紹介します。これは唾液中に病原体が存在するために、キスだけで感染してしまう可能性がある病気です。

より正確に言うと、キス病には「伝染性単核球症」という少し難しい病名がついています。この単核球症は、リンパ球のこと。原因ウイルスである「EBウイルス」がある型のリンパ球に感染すると、そのリンパ球を攻撃する別の型のリンパ球が増加します。最初は発熱から始まり、リンパ節が腫れてきます。ウイルス感染したリンパ球を攻撃する場所が肝臓に及ぶと、肝炎と似た症状が起こります。

症状としては、だるさ、食欲不振など。そして、少しのお酒で酔いが回ることもあります。場合によっては、尿の色や白目の色が黄色または茶色っぽく変わる黄疸(おうだん)を来すことがあります。

幸いなことに、キス病のほとんどは自然に治ってしまいます。一部の人が、無症状の状態で唾液中にウイルスを持っていて、次の感染源となります。次に感染した人は、また、忘れた頃に肝炎になる可能性があるので注意が必要です。

子どもが幼いうちに親から子どもへ感染した場合は、子どもの免疫系の応答が弱くて、微熱とリンパ節が腫れる程度で症状が軽くて、肝炎の症状までは起きません。知らないうちに多くの人が垂直感染(親から子どもへ感染)していることが多い病気です。

しかし、キス病に関しては、本人が感染したことがなく、相手の唾液中にウイルスがあった場合は予防方法がありません。

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最終更新:6/25(日) 20:15
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