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家での育児と会社での仕事、どちらがストレス? 英調査

6/25(日) 10:00配信

The Telegraph

【記者:Hattie Garlick】
 原始時代から、妻が夫に向けて投げ掛け続けてきたであろう言葉がある。狩りから帰って来た夫を洞穴で出迎えた妻は、夫が捕ってきた毛だらけのマンモスの肉を下ろす間もなく赤ん坊を押し付け、怒りをぶつけたはずだ。「赤ちゃんの世話をするのがどんなものか、あなたには分からないのよ」

 家で子どもの世話をするのと、外へ働きに出るのと、どちらの方がストレスが大きいだろう? 英ロンドン(London)の金融街シティー(City)で働く人々を対象に行われた調査で、2人に1人が職場より自宅にいる方がストレスを感じていることが明らかになった。

 この調査は、「デジタル医療と人工知能(AI)ビジネス」を売りにしているバイオビーツ(Biobeats)社が英サセックス大学(University of Sussex)の協力を得て行った。ストレス測定の目安にしたのは「心拍変動」だ。

 バイオビーツのデービッド・プランズ(David Plans)最高経営責任者(CEO)の説明によれば、心拍の間隔は運動量ではなくストレスによって時間と共に変化する。測定には、バイオビーツが開発したアプリ「ヒア・アンド・ナウ(Hear and Now)」や心拍センサー付きのリストバンドが使用された。

 プランズ氏によれば、ストレス度が20%程度なら「居心地の良い場所でリラックスしていて、身近に脅威がない状態」。80%なら「野良犬から逃げているなど、交感神経がフルに働いている状態」だという。あるいは、幼児から逃げているとき……と私は思った。

 そこで私はプランズ氏に、私たち夫婦のストレスも調べてもらえないか頼んだ。

 それから1週週、私たちはリストバンドやアプリでストレス度を記録した。キッチンや家具のデザインをしている夫のトムは、標準的な週5日勤務だ。一方の私は、週1日はニュース編集室で働き、残りは6歳の息子と3歳の娘の世話をしながら育児と仕事を両立させている。

 科学的な信ぴょう性という観点から、最初の測定は育児を分担する日曜日に行った。私たちのストレス度はほぼ同じで、40%前後だった。

 だが本当の意味でのストレス度測定が始まったのは月曜日だ。

 子どもたちは幼稚園と学校へ、トムは新しい顧客との打ち合わせ、私は仕事へ出かけた。午前中の私のストレス度は35%、トムは44%。午後になる頃にはトムのストレス度が54%に上昇したのに対し、私は24%に下がった。私にとってこの日は、週に1度、家庭と子どもから逃れられる日。子どもたちのお尻を拭いてやる必要もなく、5分間ただ座っていられるというだけで元気が出た。

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最終更新:6/25(日) 10:00
The Telegraph