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「乳がん患者」受診遅れ増 相双地方調査、子ども同居減影響か

6/25(日) 8:03配信

福島民友新聞

 乳がん患者が症状を自覚してから3カ月以上、医療機関を受診しないケースが相双地方で東日本大震災後に増加しているとの調査結果を南相馬市立総合病院の尾崎章彦医師らの研究チームがまとめ、24日までに英国の医学誌に発表した。受診が遅れた患者には子どもとの同居が少ない傾向があり、研究チームは震災後の避難で若者が減少し、家族によるサポートが不十分なことが受診の遅れに影響を与えている可能性を指摘している。
 研究チームは2005(平成17)~16年に症状を自覚して同病院などを受診した乳がん患者219人(震災前122人、震災後97人)を分析した。患者の平均年齢は60歳以上。症状の自覚から初回受診までに3カ月以上、12カ月以上経過した患者を震災前後で比較した。その結果、3カ月以上受診が遅れた患者は震災前は18%だったが震災後は29.9%に増え、12カ月以上遅れた患者は震災前4.1%に対し震災後18.6%だった。
 12カ月以上の遅れは12~13年にかけて22.7%とピークを迎え、14~15年22.2%、15~16年21.7%と高い水準で推移していた。
 また、震災後受診が遅れた患者は、遅れがなかった患者と比較して子どもと同居している割合が低かった。

福島民友新聞

最終更新:6/25(日) 8:03
福島民友新聞