ここから本文です

性犯罪防止へ…夜に光るポスター、大宮西署が作成 街灯ない道に設置

6/25(日) 10:30配信

埼玉新聞

 増加傾向にある性犯罪や前兆となる「声掛け事案」を防止しようと、埼玉県の大宮西署は「光る啓発ポスター」を作成した。夜道で光る効果を活用し、被害に遭いやすい場所に重点的に設置していく。同署の熊谷和彦生活安全課長は「声掛け事案は重大な犯罪につながりかねない。暗い夜道でポスターを光らせることで、犯罪を抑止し、注意喚起していきたい」と話している。

 ポスターは30センチ×60センチ。暗い夜道で女の子の後ろから不審者が忍び寄る様子が描かれ、「やめよう!ながらスマホ」と書かれている。絵には蛍光剤や反射材を使用し、ポスターの上部にはソーラーセンサーライトを取り付けた。暗くなったら光り、人が近づいたらセンサーが反応してさらに光量を増す仕組みだ。

 18歳以下の少年少女に声を掛けて手を引っ張る、後をつけるなど、性犯罪の前兆となる「声掛け事案」は県内で増加傾向にある。1~4月の事案は県下で971件、同署管内では19件発生。4月の発生を見ると、被害者の約8割は小中学生で、女子が約7割を占めた。若い女性が狙われる強制わいせつ事件も多発しており、県警は「ながら歩き」の危険性を呼び掛けている。

 性犯罪や「声掛け事案」が発生しやすい場所は人通りが少ない夜道。同署管内は街灯がない道が多いことから、同署員らが「光らせるしかない」とポスターを考案。過去の発生場所を踏まえ、民家や公共施設などの許可を得て啓発ポスターを設置していく。当面は30枚のポスターを用意、要望に応じて量産化するという。

 同署はさいたま市西区の主任民生児童委員に声掛け事案の発生状況を伝え、啓発ポスターの設置を依頼した。また、特殊詐欺被害の防止に向けて情報共有も図った。

最終更新:6/25(日) 10:30
埼玉新聞