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避妊を教えた教師がクビ なぜ日本の“性教育”は進まないのか?

6/25(日) 14:00配信

AbemaTIMES

 日本では、妊娠した女性の36%が「望まぬ妊娠だった」と答えている。その根本にあるとされるのが、日本の遅れた“性教育”だ。SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』では、さまざまな体験をしたオンナたちを都内某所の「とある部屋」に呼び、ゲストたちの「オンナたちのリアルな行動とその本音」を徹底的に調査する。

 「増える40代の中絶 大人の性教育」をテーマに、性の現場を知る当事者たちが赤裸々に語った過去の放送では、ゲストたちから衝撃発言が多数飛び出した。

 AV女優の経験を持つタレントの総長ダリアさんは、1年ほど前に九州の学校の先生から相談を受けた。「保険体育の授業で自分は若いときに中絶をさせてしまった経験があるから、そういう悲しい思いをしないためにもコンドームを使わないといけないって教えたら、生徒の親に知れ渡って、PTAにチクられて。その先生がクビになっちゃったんです」と衝撃のエピソードを紹介。「先生たちも命がけで授業をしているから、話したくても教えられないのでは」と分析した。

 産婦人科医で積極的に性教育の講演も行っている河野美代子さんは、自身が性教育についてバッシングを受けたことを告白。裁判になったことを明かした。「私が『避妊をちゃんとしなきゃ』って教えていたことを『河野は若者たちにセックスをそそのかして家庭を崩壊させ、革命を狙っている』って裁判で言われたんです」と話し、SHELLYをはじめ出演者たちから驚きの声があがった。

 さらに「セックスという言葉も使ってはダメ。今では中学生に避妊を教えることはタブーです。昔はよかったのですが、今教えると学習指導要領のはみ出しになります。教科書にも載っていません」と話し、日本の性教育への現場に疑問を投げかけた。

 また、河野さんは「今はAVが教科書になっている面がある」と指摘。自身が中学生に教える際は「あれは演技の世界の娯楽であって、セックスの仕方とは違うんだって教えている」と話した。実際に河野さんのところにも、セックスのなかで指を入れてひっかきまわされ、膣内が大出血し病院に訪れる女性も多いという。「膣内で出血するとウイルスに感染するなどの危険も多いです。セックス中に膣内を指でかき回されて、男性の爪で膣内がぱっくり切れてしまった女性もいます。膣内で出血するとナプキンをつけてくる患者さんがいらっしゃいますが、その女性はバスタオルを足の間に巻いてきて……もうそのバスタオルも血でビショビショでした」と実際のエピソードを語った。

 過去にAV男優の加藤鷹さんと講演で話す機会があった河野さんは「加藤鷹さんは爪がないくらいに短くて。女優さんを傷つけないようにしているんですね。でも、通常AVの中では『爪を切りましょう』なんてことは紹介しません。AVは教科書にすると、とても危険です」と、日本の性教育への問題点を挙げた。

 さらにトークの中で河野さんは、妊娠し堕胎可能である22週を過ぎてしまった小学生の女児を診察したエピソードを紹介。「相手は同い年の男の子ではありませんでした。年上の男性ですね。誰も小学生の我が子が妊娠してるなんて思いません。でも、お父さんがいて、お母さんがいて……ちゃんとした家庭の女の子です。例えば小学校4年生や5年生で2回くらい生理がきて、小学生だったら生理が不順であることは当たり前ですから、後で考えると『ああ、あれはつわりだったんだ』となります」と、受診時にはもう手遅れだったケースもあるという。河野さんの患者だった女児も中絶が間に合わず、赤子は特別養子縁組で引き取られたと話した。

 河野さんは「これだけは覚えておいてって伝えるんですね。エイプリルフールである4月1日に性交をして、子供ができると、その子が生まれる出産予定日はクリスマスイブである12月24日。いつまで子供が堕胎可能なのかというと、だいたいお盆までなんです。性交してからではなく、最終月経開始から22週未満じゃないと堕胎はできません。これを知ってもらうために、セックスだとか性交だとかいう言葉を使わないと、学校で教えられないんですよ」と辛い胸の内を語った。

 これにダリアさんは「『まさかうちの子が』という考え方は、みんなが共通してて『まさか私が妊娠するなんて』って思って中絶するの」と、中絶の多い日本の現状をコメントした。

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最終更新:6/25(日) 14:00
AbemaTIMES