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ホンダ「新型エンジン“スペック3“は0.3秒速くなっている」と確認も「まだやるべきことは多い」

6/25(日) 20:05配信

motorsport.com 日本版

アゼルバイジャンGPのフリー走行でホンダは、フェルナンド・アロンソのマシンに新型の”スペック3”エンジン(ICE)を投入した。

F1アゼルバイジャンGP スターティンググリッド

 この新ICEは、データによると性能が改善していることを示していたが、2日目以降は取り外されて旧型スペックに取り替えられている。フリー走行2回目では、アロンソのマシンにギヤボックストラブルが発生しマシンを停めたが、このトラブルにより新型ICEに影響が及んだのか、取り外したことで確認することもできたようだ。

 調査によれば、ICEには異常が見られなかったので、そのままマシンに戻すこともできた。しかしホンダは、今回アゼルバイジャンでアロンソは40グリッド降格のペナルティを科されているため、むしろ次戦オーストリアに向けてマイレージを節約した方が良いと考えている。

 ホンダのF1プロジェクト総責任者の長谷川祐介氏はmotorsport.comに対して次のように語った。

「ICEのアップグレードによって、我々はパワー不足について集中的に対策を施しました」

「どれほどパワーアップできたかについて、明らかにしてきていません。しかし新しいICEで、おそらく0.2~0.3秒ほど速くなっているはずです」

「信頼性においてはICEに問題はありませんでした。なのでパフォーマンスとパワーの向上に集中できるようになりました」

 長谷川氏は、以前ベンチテストとトラック上の相関関係の差に苦しんでいると語っていたが、その後ベンチテストの環境が改善され、データが一致してきたという。長谷川氏はさくら研究所の進歩を喜んだが、それでもまだやるべきことがたくさんあると語った。

「想定していたラップタイムはここで見られませんでしたが、パワー測定センサーからは、ベンチテストと同じ数値が表示されました」

「ここでパフォーマンスのアップデートを図ることができて喜ばしいです。しかし、それでもまだ他のエンジンメーカーに追いつくまでには十分ではありません」

「我々は次のアップデートの方向性を定め、作業を加速させなければなりません」

 アロンソは、データではエンジンの性能が向上していることを確認したが、実際に改善しているかどうかを評価することは困難であると共に、それでもまだ性能は十分ではないと強調した。

「判断するのは難しい。僕らはカナダからやってきて、FP1ではレースの準備をしていたからだ。だから僕らは、通常の燃料消費プログラムも、デプロイのプログラムも、そしてDRSも使っていない」

 そう彼は語った。

「僕らはデータを信頼しているし、もしエンジンがより多くのパワーをもたらしているというデータがあれば、それは歓迎すべきことだ。ただ、まだ足りていない部分が大きいため、前進を続けていかなければならない」

 アロンソは次のオーストリアGPで、スペック3のICEを本格稼働させる予定だ。またホンダは、チームメイトのストフェル・バンドーンのためにも、2基目のスペック3を用意すべく、準備を進めているという。

Lawrence Barretto