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オランダGP決勝は雨の激戦。バレンティーノ・ロッシが貫禄の走りで今季初優勝/MotoGP

6/25(日) 21:09配信

motorsport.com 日本版

 MotoGP第8戦オランダGPの決勝は、小雨が降る難しいコンディションの中、スリックタイヤで貫禄の走りを見せたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が今季初優勝を果たした。

【リザルト】MotoGP第8戦オランダGP:決勝結果

 TTサーキット・アッセンの上空は雲に覆われるも気温18度、路面温度25度のドライコンディションでレースがスタートした。

 レプソル・ホンダのマルク・マルケスが好スタートを切るも、ポールポジションのヨハン・ザルコがホールショット。ヤマハのバレンティーノ・ロッシが4番グリッドから3番手に浮上した。

 1周を終えて、前後のタイヤにソフトを選んだザルコは、前後ミディアムタイヤのマルケスに0.6秒差をつけて逃げの体制を打つ。しかし、マルケスは2周目にファステストのペースでザルコとの差を詰めた。ロッシや4番手のダニーロ・ペトルッチ(プラマック)も離されずについていき、5番手スコット・レディング(プラマック)との差が約1.3秒離れ、この4台が先頭集団という形になった。

 6周目に入り、11番グリッドスタートのマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)は9番手、21番手スタートのホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)は14番手に浮上したが、ダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)は12番グリッドから13番手とポジションを上げることができていない。

 10周目に入り、ビニャーレスはドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾをオーバーテイクし6番手に浮上した。このタイミングで、ジョナス・フォルガー(テック3ヤマハ)とサム・ロウズ(アプリリア)が相次いで転倒を喫した。

 先頭集団の序列に変化があったのは、11周目のターン1。ロッシがマルケスのインに入り、2番手にポジションを上げた。後方ではビニャーレスが第2集団のトップに浮上。4番手ペトルッチまで約3秒となった。

 その翌周、ロッシはターン1でザルコをも捉え先頭に。その際にザルコと軽く接触し、バランスを崩したザルコは3番手に後退した。

 その直後、5番手を走っていたビニャーレスが最終シケインで転倒。ランキング2位のドヴィツィオーゾの前に出ていただけに、ポイントリーダーの彼にとっては痛いリタイアとなってしまった。

 接触でリズムが崩れたか、タイヤの劣化に苦しんでいるのか、4番手ザルコがペトルッチから遅れ始めてしまう。

 ロッシの背後にぴったりと付いていたマルケスだが、15周目にロッシがペースを上げたことで前と少し離された。その隙をつかれ、ペトルッチにオーバーテイクを許したマルケスは3番手に後退した。

 ロッシがペースを上げギャップを作りにいくが、マルケスはペトルッチをなかなか抜き返すことができず、これに反応できない。そのギャップは1.2秒まで広がった。

 残り8周となったが雨が落ち始めてきたため、バイクの乗り換えが許可された。このタイミングでドゥカティ勢が一気にその速さを増し、ペトルッチがロッシに接近。ザルコに迫っていたドヴィツィオーゾが一気にマルケスまで攻略し、3番手に浮上した。

 ザルコはピットインしバイクを乗り換え。まだ小雨の状態だがギャンブルに出た。

 残り6周、先頭集団の4台は急激に接近。雨が徐々に強くなってくる中、スリックタイヤでバトルを繰り広げた。

 ペトルッチとドヴィツィオーゾが激しくポジションを入れ替える中、ロッシがトップを守っていたが、残り4周をペトルッチ先頭、ロッシ2番手で迎えた。

 しかしロッシは、その周のうちにペトルッチを捉え再びトップに浮上した。3番手はドヴィツィオーゾとマルケスがバトルを繰り広げ、トップ2台と3秒以上離れてしまった。そこに、カル・クラッチロー(LCRホンダ)が追いつき、3台での表彰台争いになった。

 早々にバイクを乗り換えギャンブルに出たザルコだが、ピットレーンでまさかの速度違反を犯しライドスルーペナルティ。逆転優勝は絶望的となった。

 トップでファイナルラップに入ったのはロッシ。周回遅れのマシンを処理するのに手間取り、ペトルッチは少し離されてしまった。

 しかしペトルッチはロッシに追いつき、トップの2台は最終シケインを完全にテール・トゥ・ノーズで立ち上がったが、先にチェッカーを受けたのはロッシ。難しいコンディションで貫禄の走りを見せ、今季初優勝を果たした。

 3番手争いも白熱。ファイナルラップを3番手で入ったのはクラッチローだったが、マルケスが意地を見せ、オーバーテイク。クラッチローは最終シケインで追いすがるも届かず、マルケスが3位でフィニッシュした。

 ドヴィツィオーゾは5位でフィニッシュ。ポイントリーダーのビニャーレスがリタイアに終わったことで、ポイントリーダーに浮上した。

松本和己