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空き家、多い「借り手なし」 熱海市がアンケート調査

6/26(月) 13:12配信

伊豆新聞

 ■ごみ放置、景観問題も

 熱海市はこのほど、昨年度実施した空き家と所有者のアンケート調査の結果をまとめた。利用実態と利活用について調べたところ、空き家になった理由で「借り手・買い手がいないから」との回答が多くあり、戸建ての中古住宅市場の厳しい現実が浮き彫りになった。

 空き家対策特別措置法に基づく対策計画策定の基礎資料とするために行った。調査はまず、マンションを除く戸建て住宅、事業所、店舗を対象に水道使用量から空き家候補1679件を抽出し、うち件数が比較的多い地域の599件の現地調査を実施。利用実態から306件が空き家である可能性が高いと分かった。現況に関しては建物の状態に大きな問題こそなかったが、ごみ放置、敷地外に伸長した植木・庭木など景観面での問題例が見受けられたという。

 質問9項目から成るアンケートは所有者が判明した277件に送付し、158件から回答を得た。利用状況は「誰も利用していない」が24・7%、次いで「時々過ごす」が19・6%、「物置・倉庫」が15・8%だった。利用しなくなった理由は「借り手・買い手がいないから」が36・7%を占めた。今後については71・8%が「売却したい」、「賃貸として活用したい」と「売却・賃貸を検討」が合わせて7・7%あった。有効活用に必要なことでは「公的機関の借り上げ制度」「リフォーム支援」など何らかの支援を求める人が多かった。

 売り手・買い手がつかない理由について市まちづくり課の担当者は、立地、利便性、住宅の状態・様式で戸建て中古住宅の多くがニーズに合致していない現状を指摘。「空き家は今後も増え続けていくものと予想され、防災、防犯、景観を考える上で放置するわけにはいかない」と語り、本年度策定する対策計画を通して利活用の促進、放置空き家の対応に当たるとした。

最終更新:6/26(月) 13:30
伊豆新聞