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臨場感あふれる“動読” 街援隊が歴史演談―伊豆の国

6/26(月) 13:12配信

伊豆新聞

 県内で演劇活動を展開している街援隊(主宰・奥野晃士さん)は25日、伊豆の国市の願成就院で「伊豆歴史演談」を開いた。奥野さんらが北条政子と義時のやりとりを描いた「椎の花香る」を台本に“動読”(動きを加えた朗読)を披露。訪れた約120人を物語の世界に引き込んだ。

 奥野さんが義時、俳優の演技指導などをしている小桜会代表の小桜景如さんが政子を演じた。物語は政子が源頼家に宛てた手紙を巡ったやりとりが描かれており、奥野さんと小桜さんは臨場感あふれる朗読で聴衆の目と耳を引き付けた。終了後は大きな拍手が湧いた。

 同作は2014年に「前を歩く人=坦庵公との一日=」で伊豆文学賞を受賞した元静岡新聞社総務局長・小長谷建夫さんが書いた短編小説。冒頭、小長谷さんは「私は伊豆の歴史が大好きな人間。今回短編の小説にしたためたが、楽しんでいただけたらと思う」とあいさつ。県舞台芸術センター(SPAC)俳優でもある奥野さんは終了後、「北条氏にゆかりのある場所でゆかりある物語にチャレンジでき、とてもありがたい」と述べた。

 同寺は運慶作の仏像があることから、運慶に関する物語として夏目漱石の「夢十夜」第六夜の動読も披露し聴衆を楽しませた。

 【写説】臨場感あふれる語りで義時役を演じる奥野さん(右)と政子役の小桜さん=伊豆の国市の願成就院

最終更新:6/26(月) 13:35
伊豆新聞