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「この男、信用できるのか?」恋も選挙も情報戦 そんな時のSVR理論 「投票」と「婚活」の以外な接点

6/27(火) 7:00配信

withnews

 恋も選挙も情報戦? 大事だとわかっていても、なかなか関わり合いが見つけにくい政治の世界。首都大学東京の渡邉英徳研究室が、恋と選挙を「情報戦」という視点から調べるプロジェクトを進めています。「SVR理論」という、アメリカの心理学者が提唱した結婚相手を選ぶ過程を表したモデルを応用し、大学生の恋心をノベライズ。恋愛と投票までの行動を重ね合わせてみると……。

恋も選挙も情報戦 序章  告白されたけど

 本当に、彼と付き合っていいのだろうか。
 
 大学に向かう電車の中で、私は一人、混乱していた。
 映画の話で盛り上がれるけれど、本当は浮気性かもしれない。
 大好きな日本酒を遅くまで一緒に飲んでくれたけれど、本当は帰りたかったのかも。
 独身だと言っているけれど、本当は、結婚していたりして…
 私なんて相手にしてくれるはずないから、遊ばれているだけかも…

 普段は考えないことが次々に浮かんでくる。
 突然の告白は、人生で幾度とあった”決断”から逃げていた私をますます混乱させた。

「付き合うと判断することは正しいのだろうか」

 付き合うと判断することは正しいのだろうか。
 付き合わない方がいいのだろうか。

 同じことを頭の中でぐるぐる考えている間にもう大学の最寄り駅だ。家を出てから1時間半も過ぎていた。

 あぁ、私はどうして決断ができないんだろう。

「自分の考えに合うってどうやったら分かるんです?」

 ため息をついてゆっくり歩き始めると、ちょうどコンビニから先輩が出てきた。
 
 「先輩! おはようございます。今日も選挙のこと、考えているんですか? 私、政治とか全然知らないんですけど(笑)」
 
 先輩は、政治を専攻していて頭脳明晰。映画サークルでも、社会派で、サブカル好きな私とは大違い。でも、いつも気さくで優しくて、私の下らない悩みもいつも聞いてくれる。
 
 「朝からその調子? 選挙のことはさすがに考えていないけど、どうした?」

 「先輩、投票する時って、誰に入れるってどうやって決めるんですか?」

 「自分の考えに合った人かなぁ」

 「自分の考えに合うってどうやったら分かるんです? 選挙って似たような人がたくさん出てくるから、よく分からないし、覚えられないですよ」

 「そうなんだよね。だから、情報を集めるんだよ。この候補者に投票していいのかなって悩むのは当然で、それを解決するために、公約とか、考え方をネットで調べたりするんだ。新聞読んだり、テレビ見たり……」

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最終更新:6/27(火) 7:00
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