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【オーストラリア】〔ポッサムのつぶやき〕放射性廃棄物受入れ、SA州住民が賛成

6/26(月) 11:30配信

NNA

 オーストラリア・南オーストラリア(SA)州エアー半島に位置するキンバ(Kimba)でこのほど、町の近くに低~中レベルの放射性廃棄物の処理施設建設を受け入れるかどうかを決める住民投票が行われた。700人の住民が投票を行った結果、396票対294票で賛成が反対を上回った。賛成に票を投じた住民の間では、廃棄施設の建設事業を受け入れることで、衰退する地域経済を活性化できると期待する声が上がっている。オーストラリアンが報じた。
 ターンブル政権は現在、放射性廃棄物の処理施設の建設候補地としてSA州内の3カ所を検討しており、うち2カ所はキンバ周辺、残りはホーカー地区に近いバーンディウータ(Barndioota)となっている。政府は来年初めに、建設地を決定する予定だ。
 キンバの小麦生産者、アンドリュー・バルドック氏と同氏の兄弟は、処理施設の建設用地に選ばれた場合、農場の一角(100ヘクタール)を市場価格の4倍で売却することを提案している。ただ、バルドック氏は、求めている利益は農地の売却益ではなく、地元経済への恩恵だと指摘。「キンバでは過去20年間に多くのビジネスが撤退し、長らく町に医者もいない状況で、学校の生徒数も20年前から半減している」と述べ、「新しい産業を受け入れれば、建設事業で雇用も増え、地元経済に資金が流れ込む」と期待感を示した。
 キンバは、アデレードから北西460キロメートルに位置する。同氏によれば、放射性廃棄物の処理施設が建設されれば、施設や道路建設、フェンスの設置などで当初、1億2,000万豪ドル(約101億円)の経済効果が期待できるほか、25~30人の雇用が生まれ、学校や医療、その他のサービス事業を支えることができると話している。

最終更新:6/26(月) 11:30
NNA