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カニに甲殻類、貝にサンゴの2寄生 泡瀬干潟で確認

6/26(月) 14:08配信

琉球新報

 【沖縄】泡瀬干潟を守る連絡会は26日午前、沖縄市内で会見を開き、カニに寄生する絶滅危惧種のフジツボの仲間と、貝類へのサンゴの寄生を泡瀬干潟で確認したと発表した。いずれも非常に珍しい例で、連絡会は「干潟の豊かな生物多様性が確認された」と強調した。
 一方で、アオノリの大量発生と干潟に生息する貴重な貝類が大量死する状況が続いており、国と県が進めている埋め立て事業の影響を指摘した。事業者に対応を求めている。
 カニに寄生するフジツボの仲間は、4月15日の干潟の観察会で参加者が発見した。干潟に戻したが、メナガオサガニに共生する甲殻類のメナガオサガニハサミエボシであることが後から判明した。カニのはさみの根元に付着するとされており、撮影された写真を見ると、はさみがもう一本生えているように見える。
 奄美諸島や沖縄本島での生息は知られているが、確認例は極めて少な
く、環境省のレッドリストで絶滅危惧種のⅠAに分類されている。
 もう一つの報告は、貝のリュウキュウサルボウにサンゴの仲間のキクメイシモドキが寄生した例。キクメイシモドキは岩やサンゴに付くほか、貝ではスイショウガイの殻に付着することが知られているが、それ以外の貝への付着は珍しい。5月末の観察会で発見し、生きたまま観察を続けている。リュウキュウサルボウに付いているのが確認されたのは同会が2015年に発見して以来だという。
 泡瀬干潟を調査した貝類多様性研究所(神奈川県藤沢市)の山下博由所長が会見に同席し、環境省、県のレッドリストに「絶滅のおそれがある種」とされている貝の大量死が確認されていること、埋め立てによって海流がさえぎられることによってアオノリなど緑藻類が大量発生し、貝が住めない環境になっている可能性を指摘した。
 山下所長は「深刻で差し迫った状況にある。埋め立て事業者(国や県)はこれらの現状の把握と原因の究明などをしてもらいたい」と求めた。【琉球新報電子版】

琉球新報社

最終更新:6/26(月) 14:08
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