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食品廃棄物でバイオマス発電、静岡県がモデルケースを公表へ

6/26(月) 10:14配信

スマートジャパン

 静岡県は静岡県工業技術研究所(以下、工技研)が開発した「小型メタン発酵プラント」の実証化試験を開始すると発表した。これはさまざまな食品廃棄物から取り出したメタンガスを利用して発電を行える小型のプラントで、県内複数の食品工場で事例を蓄積し、試験結果を業種ごとのモデルケースとして公表する計画だ。

 実証化試験は、食品廃棄物を利用したバイオマスエネルギー技術の実用化と普及を図り、再生可能エネルギーの導入拡大と持続可能な循環型社会の構築に寄与することを目的としている。工技研は新成長戦略研究(2014~2016年)において、メタン発酵に不向きな食品廃棄物をメタン発酵しやすい状態に改質する前処理技術を新たに開発し、この技術を応用した小型メタン発酵プラントを開発した。

 今回、プラントを県内の食品製造工場に試行的に設置し、実証化試験及び事業化の検証を行う。まず、レトルト食品工場で2017年6月下旬~10月に実施し、引き続き水産加工食品工場で同11月~2018年3月の期間にも行う。以降、2019年度までに7件を計画している。

 この技術が実際の現場で利用できることが確認できた場合、モデルケースとして公表して技術の普及に取り組む。さらに、メタン発酵工程の高効率化とプラントの小型化により製作コスト低減が図られることから、プラントの販売によるビジネスモデルの構築も目指す方針だ。

 実証化試験は、「静岡県小型メタン発酵プラント事業化推進事業費補助金(県産業革新局エネルギー政策課事業)」に採択された静岡県小型メタン発酵プラント事業化推進協議会を運営主体とする。同協議会へ工技研が製作した小型メタン発酵プラントを貸し出し、共同研究のかたちで実施する。同協議会は、小型メタン発酵プラントの事業化・普及発展を図り、再生可能エネルギーの導入拡大と持続可能な循環型社会の構築に寄与することを目的として2017年2月23日設立されたもので、山梨罐詰をはじめ8社が加盟している。