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中国シェア1位を誇るOPPOの最新モデルは「最強カメラスマホ」

6/26(月) 13:18配信

ITmedia Mobile

 中国のスマーフォンメーカーの新勢力として成長著しいOPPO(オッポ、広東欧珀移動通信)の2017年フラグシップモデルが発表された。今やHuaweiやAppleを抜き、中国シェア1位となったOPPOの新製品は、どのように進化したのだろうか?

【2機種のサイズを比較】

 OPPOは2017年6月9日、中国・深センで新製品発表会を開催し「R11」「R11 Plus」の2機種を発表した。デザインのブラッシュアップとカメラ機能を強化し、販売数のさらなる上乗せを狙っている。

●スリムなボディーにデュアルカメラを搭載

 OPPOのスマートフォンのフラグシップモデル「R」シリーズは2013年に初代「R1」を発売して以来、「R3」「R5」「R7」「R9」と毎年のように新モデルを投入している。各モデルの間には「R7s」のようなマイナーアップグレードモデルもあり、半年おきに上位機種が登場している。今回発表されたR11とR11 Plusは2017年最初となる最上位モデルであり、2016年秋に発売した「R9s」「R9s Plus」の後継機となる。

 Rシリーズは現在OPPOのフラグシップモデルという位置付けだが、プロセッサはSnapdragonの600シリーズを採用しており、他社が採用する800シリーズは搭載していない。これは600シリーズでも十分な性能が引き出せると判断したためだが、価格を抑えるための戦略でもある。今回発表されたR11の価格は2999元(約4万8900円)であり、iPhoneなど他社のハイエンドモデルの約半額の価格を実現している。プロセッサだけを見ればミッド・ハイレンジモデルとなるだろうが、操作性やカメラ性能など総合的な使い勝手はiPhoneなどと比べても大きく劣るものではない。

 R11とR11 Plusは基本性能が同等で、ディスプレイサイズなどに差異がある。共通スペックとして、プロセッサはSnapdragon 660(8コア 2.2GHz)、ストレージは64GBでmicroSDで拡張可能だ。ただしDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)仕様で、SIM1枚+microSDまたはSIM 2枚の組み合わとなる。2機種の違いは、R11が5.5型フルHDディスプレイ、メインメモリ4GB、バッテリー3000mAh。R11 Plusは6型フルHDディスプレイ、メインメモリ6GB、バッテリー4000mAhとなる。

 Snapdragon 660には2400万画素までの画像をシャッター遅延ゼロ、スムーズなズーム、高速ピント合わせを実現するISP(Image Signal Processor)である「Qualcomm Spectra 160 ISP」と、ハイレゾ画像を高速かつ低消費電力で処理できる「Qualcomm Hexagon Vector Extensions」を搭載しており、高性能な画像処理を行える。搭載するデュアルカメラは標準がF1.7の1600万画素、望遠がF2.6の2000万画素で、iPhone 7 Plusのようにワンタッチでのズームも可能だ。またインカメラはF2.0の2000万画素となる。

 カメラは特にポートレート撮影時の美しさを強化しているという。インカメラではボケ撮影も可能で、ボケの度合いは手動でコントロールも可能だ。さらにインカメラには、最近のスマートフォンには欠かせない、女性ユーザーを意識したビューティーモードを搭載しており、静止画だけではなく動画撮影時も美顔効果をかけられる。

 OPPOのスマートフォンのカメラ画質の良さはすでに前のモデルR9シリーズなどでユーザーから高い評価を受けているが、今回のR11シリーズではそれをさらに強化することで、より完璧な「カメラスマートフォン」を目指している。それでいて価格はミッド・ハイレンジクラスであれば、中国でシェア1位になるのもうなずけるだろう。

 ちなみに中国の調査会社CINNO Researchの報告によると、2016年に中国国内で売れたスマートフォンの1位はOPPOのR9だった。OPPOは低価格な「A」シリーズも出しているが、最も売れたのは、より価格の高い2016年のフラグシップモデルだった。2位はAppleの「iPhone 6s」だが、販売数はR9の約半分だったという。さらには後継モデルの「R9s」が2017年1月の1カ月間だけで300万台も売れている。OPPOの強さは本物なのだ。

 さて、R9シリーズからの大きな変更点は、カメラの強化以外に本体のデザインだ。特に断面形状がブラッシュアップされたR9の本体サイズは74.3(幅)153(高さ)× 6.6(奥行き)mm。一方、R11は74.8(幅)154.5(高さ)×6.8(奥行き)mmとわずかながら大型化している。だが背面から側面にかけてのカーブ形状や、ディスプレイとのつなぎ目部分のデザインを変更したことにより、R9よりもむしろ手にフィットして持ちやすくなった印象を受ける。

●無難なデザインながらも、使い始めると楽しさを感じられる

 発表会の後はR11、R11 Plusのハンズオンコーナーがあり、短時間だが両モデルを手に取って操作することができた。OSはAndroid 7.0ベースで、同社が独自開発したUIを統合した「Color OS 3.0」が搭載されている。AndroidとiOSのいいところをミックスしたような操作性であり、使い勝手は悪くない。

 なお日本語ロケールが標準搭載されているが、日本での発売は現時点ではないとのこと。DSDSによって4Gと3Gの同時待受けに対応しており、先進国でも使い勝手は高い。また背面を見るとアンテナマークは目立たちにくい処理がされている。

 R11はもちろんのこと、R11 Plusも手に持ってみると片手で十分ハンドリングできる形状だ。手のひらへのフィット感が高く、ケースを着けずにこのまま使いたいと感じられた。また背面のデュアルカメラは出っ張りがあるものの、それほど気になるものではない。そしてSnapdragon 660のレスポンスは非常によく、ブラウザや地図検索、SNSの利用など、操作でもたつくこともなかった。

 カメラは前モデルから定評があり、OPPOは特にインカメラの良さを売りにしてきた。このR11も発表会場ではモデルたちがセルフィーのデモを行う姿が目立っていた。ビューティーモードの仕上げは自然で、顔を塗りつぶしたり、顔の形を変えたりするものではない。そのビューティーモードが動画でも使えるため、女性ユーザーには「神スマホ」と呼べる存在になるかもしれない。

 ちなみに、ビューティーモードはインカメラ利用時のみ現れ、アウトカメラ側では利用できない。アウトカメラの撮影モードには細かいマニュアル操作が可能な「エキスパートモード」があるが、このモードにすると2つのカメラそれぞれを手動で切り替えて撮影することも可能だ。また「10秒間のショートビデオ」撮影をワンタッチでオンにできる。SNSに短いビデオを上げたい時に便利な機能だろう。

 OPPOが独自に開発したVOOC方式の高速充電に対応。10分程度でバッテリーを10~20%充電できるほか、「5分の充電で2時間通話」が可能。この高速充電を使うためには専用のACアダプターとUSBケーブルが必要になる。端子の形はMicro USBと互換性があるが、端子配置が異なる。通常のMicro USBケーブルでの充電も可能だが、その場合、高速充電は使えなくなる。ちなみに、VOOC対応製品はOPPOのコーポレートカラーであるグリーンの色が端子類に使われている。

 5万円程度の価格ながらも動作は早く、カメラも高機能。R11とR11 Plusは2017年の中国市場だけではなく、OPPOが市場展開している東南アジアなどの新興国でも人気製品になることは間違いない。OPPOの勢いはまだ止まりそうにない。そう感じられる新製品だった。

最終更新:6/26(月) 13:18
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