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【巨人】石川、プロ初サヨナラ打!ダイナマイト・シンゴが不振吹き飛ばした

6/26(月) 6:05配信

スポーツ報知

◆巨人4x―3中日(25日・東京ドーム)

 巨人が逆転サヨナラ勝ちし、連敗を2で止めた。1点を追う9回にマギーと陽岱鋼の長短打で追いつき、なおも1死一、三塁から代打・石川がプロ初の劇打を中前に運んだ。18日の亀井弾に続き、日曜日は2週連続のサヨナラ勝ち。先発・山口俊が6回3失点も、終始リードを許す苦しい展開。土壇場の粘りで、先制された試合での連敗は21でストップ、同一カード3タテも阻み、リーグ戦再開後初白星を手にした。4番手のマシソンが2勝目を挙げた。

 苦しんだ分、はじけんばかりの笑顔で跳びはねた。“ダイナマイト・シンゴ”の異名を持つ男が渋くも決めた。ナインに抱きつき、また抱きつき、最後は由伸監督にしがみついた。大歓声が鳴りやまない本拠地初のお立ち台。石川は「興奮していてあまり覚えていない。最近、ふがいない打席が続いていたので、何とかして、かえしてやるという気持ちだけでした」と、声を詰まらせた。

 ベンチの信頼に奮い立った。9回。陽の右前適時打で同点とし、なおも1死一、三塁。代打には右の相川も残っていたが、指名されたのは石川だった。1ストライクから田島の外角スライダーに合わせ、二塁手・荒木の左を抜いた。連敗を止める6年目で初のサヨナラ打。10日の日本ハム戦(札幌D)以来、21打席ぶりの安打だった。不振でも送り出した由伸監督は「本当に勝負強く1本打ってくれた」とたたえた。

 「眠れないんです」―。笑顔がやつれていた。昨年まで在籍した日本ハムでは、14年の44試合出場が最多。それを移籍1年目の今季はすでに60試合に到達。13連敗の責任も背負い、体重は開幕から7キロも落ちた。あご回りは、見るからにゲッソリ。常に「今日打てなかったらクビです」と自分を追い込む男。ギリギリの精神状態での一打だった。

 今回もそう。苦しい時は遠征時に使うキャリーバッグを見つめる。日本ハム時代の14年5月20日、この日と同じ中日戦(札幌D)でプロ入り初本塁打。後日、宿舎の部屋に帰ると、その高級ブランドのバッグが置いてあった。中田翔からの粋なプレゼントだった。「中田さんは優しさにあふれている。あの時の感動は今でも忘れない。僕の原点」。移籍初打点をマークした4月15日には、尊敬する西川遥輝からお祝いメールが届いた。誰からも愛される24歳は今や、阿部や村田も認める存在。苦境にあっても、仲間が力をくれる。

 チームも石川同様にピンチだった。山口俊が4回に失点し、「先制されると21連敗」という悪夢が頭をもたげた。「考えないようにはしてましたが、メディアさんのおかげですごく気にしてました」とシンゴ。7回無死一塁では村田が併殺打。8回も1死一塁で辻がスリーバント失敗。嫌な流れを、石川が吹き飛ばした。

 由伸監督は「結果に対して苦しいのは、当たり前。その苦しい中でやっていくのがプロ野球選手」と諭すかのように言った。菅野、マイコラス、山口俊と、ローテを再編成してまで柱をつぎ込んだ3連戦だけに、3連敗しては空気が重くよどむ。指揮官は冷静に「一つも負けてはいけないと思っているし、その日の試合を勝つことしか今は考える必要がない」と手綱を締め直した。今度こそ! ダイナマイトな爆発力で、チーム一丸となって浮上する。(水井 基博)

最終更新:7/2(日) 7:36
スポーツ報知

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