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大野智と石原さとみ初共演で「この夫婦、お互いちょっと…」!?

6/26(月) 16:28配信

Movie Walker

『のぼうの城』など時代小説のヒットメーカー、和田竜の同名ベストセラーを『殿、利息でござる!』、『予告犯』、『映画 怪物くん』の中村義洋監督が映画化した『忍びの国』(7月1日公開)。戦国時代、報酬のためなら人を平気で殺し、虎狼の族(やから)と揶揄された伊賀の忍びたち。圧倒的に数で劣る彼らが織田信雄率いる大軍に立ち向かう、史実ベースの時代劇アクション。最強の伊賀忍者と言われながら、普段は無類の怠け者という主人公・無門を演じた大野智と、その美しすぎる鬼嫁・お国役の石原さとみが作品の魅力を語った。

【写真を見る】大野智曰く「無門がいい加減な態度を取る場面で、さとみちゃんの冷たい目線が本当に怖かった(笑)」

Q:完成した作品をご覧になった感想を教えてください。

大野智(以下、大野):アクション映画でもあり、ラブストーリーでもあり、騙し騙されの頭脳戦バトルでもあり、盛りだくさんで面白かったですね。

石原さとみ(以下、石原):笑えて泣けて、ザ・エンタメですよね。殺陣って男の世界で生々しいイメージなんですが、こんなにポップに描かれたアクション映画って珍しいなって。

Q:お国に一目惚れして他国からさらってきた無門。そんな無門に臆することなく意見し、約束の金額を稼いでくるまでは家に一歩もいれない妻・お国。2人のやり取りは夫婦漫才のようで、ホッコリします。それぞれの役を演じる上で大切にしたことは?

大野:無門は、普段は脱力しているのに、戦闘時は異様に強い。そして嫁に尻を敷かれている。周囲から「大野くんにピッタリ」と言われて、そういうイメージがあるのかと(笑)。中村監督からも「変に役作りしなくていい、そのままやって」って言われたので、表面的な役作りはほとんどせず、猫背も直しませんでした(笑)。

石原:武家の娘として大事に育てられた、お国は正義感と母性が強い女性。最初は、無門みたいなタイプの男性が周囲にいなかったから興味を引かれて、ついていった。次第に尊敬の対象となり、彼の影の部分に触れるうちに、好きになったのだと思います。だから、自分が受けた愛情を孤独な無門に注いであげたいと。決して、お金だけで結ばれた夫婦ではないんですよ(笑)。中村監督は「ここはもっと強く言ってみよう」とか、「無門をもう少し変な目で見て」とか、細かく指示してくださるので、集中して演じることができました。

大野:お国は、忍びを辞めて侍になってほしいと思ってる。なのに無門は現状維持でいいじゃん、というシーンがあるんですけど、その時のさとみちゃんの冷たい目線が本当に怖くて(笑)。

石原:ちゃんと稼いでよ的な(笑)。

大野:無門にとって、お国は宝物のような存在。だから会えるだけで幸せな気分になり、「今日は家に入れてくれるかな~?」くらいの感覚だったんじゃないかな。

石原:小屋の隣に藁の布団を用意されただけでも、無門は喜びそう。

大野:お国が用意してくれた~って。何だか、無門ってイイ奴だな(笑)。でも僕自身は、お国みたいな女性はちょっと…さすがに家に入れてくれないのはツラい。さとみちゃんは、無門みたいなタイプは?

石原:ミステリアスな人はアリですけど、謎が多すぎる人はダメかも。忍びって言われても何してるか分からないし…私たちはお互い無門、お国はNGということで(笑)。

Q:初共演ということで、お互いの印象はいかがでしたか?

大野:男臭い現場だったから、さとみちゃんがいるだけでパッと華やかになりました。さとみちゃんは明るくて芯があって、お国役にピッタリ。表情豊かなのも新発見。近くにいて感じたのは、役のスイッチが入ると明らかに違うこと。その瞬間はゾワっとしましたね。

石原:ありがとうございます。大野さんは、努力をしているのを見せない方。できることが当たり前のような感じで現場にいらして、飄々としてフラット。マイペースでありながら、きちんと周囲への気配りもされていて、イザという時のパワーがすごい。そんなところが、無門とリンクしてるのかなって。

大野:褒め殺しだ(笑)。実は地元が一緒で、撮影の合間は地元トークで盛り上がりました(笑)!

Q:忍者アクションはほぼ吹き替えなしで挑んだとか。ヘラヘラと笑いながら戦う軽快な殺陣が印象的でした。

大野:アクションシーンでは「基本、笑って」と監督に言われました。相手は真剣だけど、最強忍者の無門は余裕があって、からかってる感じで、と。

石原:確かに、監督は大野さんに「笑って」って常に言ってたような。

大野:歯を見せたり、ニヤニヤだったり、笑いのサジ加減は悩んだかな。

石原:ダンスのようなアクロバティックな動きとか、アクションのバリエーションが豊富で、身体能力の高さに改めて感心しました。さすが嵐って(笑)。特に、鈴木亮平さん(下山平兵衛役)との接近戦の殺陣は、すごい迫力でしたね。

大野:あれは、大変だった~。3日間ずっと戦いっぱなしの撮影で、僕自身もだんだん必死になっちゃって。亮平くんとは時間を見つけてリハーサルをしたけど、一手間違えると思いっきり当たるから、気が抜けない。休憩中でも殺陣のことを考えていて、世間話をする余裕もなかったなぁ。

Q:織田信長の次男、信雄役はジャニーズの後輩でもあるHey! Say! JUMPの知念侑李さん。大野さんとの初共演が話題ですね。

大野:なかなか共演する機会がなくて、ようやくって感じです。無門と信雄は敵対関係だから、絡むシーンが少なくて残念だったけど。偉大な父親を持った2世のプレッシャーを侑李が丁寧に演じていて、特に感情を爆発させて泣くシーンは感動的でした。隣同士でボーっと座っているだけでも心地いいから、侑李とはフィーリングが合うのかな。次はアクション映画でガッツリ共演したいですね。

Q:魅力的なキャラクターがたくさん出てきますが、推しキャラは?

大野:忍びなのに心があって、信念を持ってる平兵衛は文句なしにカッコイイ。

石原:伊勢谷友介さん演じる日置大膳(信雄の家臣でカリスマ武将)は、男女ともに惚れちゃうほど、オーラがありますね。でも私のイチ押しは、忍者修業中の鼠。子役の笹岡サスケくんがホントに可愛くて。あんな子供がほしいです(笑)。それに比べて、伊賀忍者を束ねる十二家評定衆の面々は怖い。

大野:絶対に関わり合いたくない腹黒さだよね(笑)。無門も最初は十二家評定集と同じく人でなしの殺し屋だけど、お国や善人の織田軍と関係をもったことで、心が芽生えていく。アンチヒーローものとしても楽しんでほしいです。

石原:ファンの皆さん、大野さんの笑顔もたくさん見られますよ(笑)。【取材・文/モトヤマユキコ 撮影/小林修士(kind)】

おおの・さとし 1980年、東京都出身。嵐のリーダーとして歌やバラエティで活躍。俳優としても評価が高く、『鍵のかかった部屋』(’12)、『世界一難しい恋』(’16)などに主演。本作の主題歌、嵐の『つなぐ』は6月28日発売。

いしはら・さとみ 1986年、東京都出身。『進撃の巨人』(’15)、『シン・ゴジラ』(’16)など立て続けに話題作に出演。今夏「24時間テレビ40」のチャリティーパーソナリティを務める。

最終更新:6/26(月) 16:28
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