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マリナーズ指揮官・サービス監督「スモルツとの高校時代の思い出」とは

6/26(月) 14:35配信

スポーツ報知

 マリナーズの本拠地セーフコ・フィールドがあるシアトルは北緯47度。メジャー30球団中、最北に位置する。トロントにあるブルージェイズのロジャース・センターや日本ハムの札幌ドームよりも更に北だ。積雪は少ないが、夏は涼しく、6月の平均最高気温は22度。今の時期でも、ナイター観戦には毛布持参のファンも多い。テキサス州で投げ慣れているレンジャーズのダルビッシュ有投手は、5月の遠征時にシアトルに来ると調子が落ちるのは気温との関係もあるのではないかと話していた。

 そのシアトルで、25日のアストロズ戦は最高気温32度の予報が出た。珍しい「猛暑」に地元紙記者から現役時代は捕手だったシコット・サービス監督へ、プロテクターを着用した捕手の体力消耗が心配ではないのかという質問が飛び出した。「シアトルでこんな話題が出るとは滑稽だね」と苦笑しながらも、30年ほど前の昔話を始めた。

 厳冬で知られる米ウィスコンシン州出身のサービス監督は、高校卒業直後の7月、全米各地から有能選手を集めて行われる試合に招待された。試合開催地はルイジアナ州立大学のスタジアム。7月の平均最高気温が33度を超すような場所で、プロテクターを含め黒ずくめで試合に出場し、生まれて初めてアメリカ南部の息苦しいほどの蒸し暑さを体験したという。

 午後1時開始の試合が進むにつれ、サービス監督はある投手の球を3回連続で捕り損ねた。落差の激しいカーブだったせいもあるが、それだけではない。熱中症にやられたのだ。心配したコーチの「大丈夫か?」との問いに、「大丈夫じゃないと思う」と答えると試合を退場。ユニフォームを脱ぐ間もなく全身にアイスを当て、病院へ向かった。

 落差の激しいカーブを投げていたというこの投手。実は2015年に有資格1年目に殿堂入りを果たした元ブレーブスの右腕ジョン・スモルツだったそうだ。1995年にはワールドシリーズで優勝、その翌年にはサイ・ヤング賞を受賞したスモルツはミシガン州の出身。サービス監督とは出身地が近いため、同じチームになっていた。メジャーではバッテリーを組んだ経験はないが、猛暑がきっかけとなり、アマチュア時代の思い出が突然蘇ったようだ。

 なお、同学年のスモルツは1985年タイガースの22巡指名でプロ入り。一方のサービスはメッツの2巡指名を拒否、クレイトン大に進学後ソウル五輪の公開競技ながら金メダル獲得に貢献。同年アストロズの3巡指名でプロ入りした。

 (シアトル=金岡 美佐通信員)

最終更新:6/26(月) 19:03
スポーツ報知