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双葉郡に心のケア拠点 県、年内に出張所新設

6/26(月) 10:25配信

福島民報

 福島県は年内に東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の被災者をサポートする「心のケアセンター」の出張所を双葉郡内に新設する。原発事故に伴う避難指示の解除や住民の帰還状況を踏まえ、より身近な場所に支援拠点を整備する。
 センターは、県が県精神保健福祉協会に運営を委託し、県北(福島市)、県中・県南(郡山市)、会津(会津若松市)、相双(相馬市)、いわき(いわき市)の5方部に設けている。双葉郡内への帰還者にはいわき、相双両センターが対応している。浪江、富岡両町の避難指示が帰還困難区域を除いて今春解除されたのを踏まえ、より近い場所に拠点を置き、活動の充実を図ることにした。
 郡内のニーズや移動の効率性などを精査した上で具体的な設置場所を選定し、スタッフ数人程度を配置する。県、県精神保健福祉協会が関係自治体などと調整を進めている。
 センターでは臨床心理士や看護師、精神保健福祉士ら専門的な知識やノウハウを持つ職員が避難先への個別訪問や健康サロンの開催などに取り組んでいる。アルコール依存やうつ、自殺企図など、長期避難や家族との離別、離職が被災者の精神面に及ぼすリスクの軽減に努めている。
 センターの相談・支援人数は2016(平成28)年度が5379人で、前年度の4972人から約400人増えた。国がまとめる被災3県の震災関連自殺者(2011~2016年)でも、本県は87人と、岩手41人、宮城48人に比べて突出して多い。
 県障がい福祉課は「一人当たりの対応時間が以前より延びているとの報告もあり、時間の経過に伴い深刻なケースが増えている」とみており、一人一人に寄り添った支援に努めるとしている。

福島民報社

最終更新:6/26(月) 13:30
福島民報