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期待高まるマイクロLED、実用化の課題は「量産技術」

6/26(月) 17:20配信

投信1

投信1編集部による本記事の注目点

 ・ アップルは次世代アップルウオッチで有機ELに代えてマイクロLEDディスプレーを搭載する計画ではないかと、あちこちで繰り返し報じられています。
 ・ シャープは2017年5月、マイクロLEDを開発する米ベンチャーeLuxに出資すると発表しました。
 ・ 現在のところ、世界で唯一のマイクロLEDディスプレー製品と呼べるのは、ソニーが大型ビデオウォールとして販売している「CLEDIS(クレディス)」です。
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およそ1年前に本コラムでマイクロLEDディスプレーを取り上げた(「意外に期待できる?  マイクロLEDディスプレー」)が、ここ1年でその期待感は格段に高まったと感じている。アップルが次世代アップルウオッチに有機ELに代えてマイクロLEDディスプレーを搭載する計画ではないかとあちこちで繰り返し報じられていることが最大の理由だと思う。アップルの採用はまだ噂の域を出ないのだが、一方で現実に、事業化に向けて企業が動き始めた事例がいくつか出てきた。直近の企業の動きをまとめつつ、事業化への最大の課題とされる量産技術を探ってみる。

鴻海がグループで事業化へ

シャープは2017年5月、マイクロLEDを開発するベンチャーeLux(米デラウェア州)に出資すると発表した。シャープは、保有するマイクロLED製造技術に関連する特許21件を現物出資するかたちで参画する。eLuxには、シャープのほか、鴻海グループの投資会社CyberNet Venture Capital、液晶パネルメーカーのInnolux、LED後工程を手がけるAdvanced Optoelectronic Technologyも出資し、まるで鴻海グループ4社が持つLED関連のノウハウをeLuxに集めるかのごとき体制で、事業化を急ぐことにした。

まずは液晶ディスプレー用の新型バックライトとして事業化することを検討中のようだが、「本件に関する鴻海の狙いはあくまで“アップル向けの受注獲得”であり、発表以前にはアップルと鴻海の合弁ビジネスになるのではという噂もあった」(業界関係者)。鴻海としては、量産化で韓国サムスンに大きく遅れを取っている有機ELディスプレーに対し、マイクロLEDでは是が非でも先手を取りたいという決意の表れなのかもしれない。

一方で、サムスンは、マイクロLED開発ベンチャーの台湾PlayNitrideを1.5億ドルで買収することを検討中だと報じられている。

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最終更新:6/26(月) 17:20
投信1