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<話題>安定成長続くフィットネスクラブ市場、中・長期で投資妙味も

6/26(月) 8:30配信

モーニングスター

 フィットネスクラブ市場の安定成長が続いている。経済産業省の特定サービス産業動態統計調査によると、16年の業界全体の売上高は3282億4500万円(15年比4.3%増)と4年連続で拡大した。一部調査対象の追加等に伴う伸び率調整でも、同2.3%増と5年連続で増え、過去最高を更新中だ。利用者数、会員数ともに増加傾向にあり、今後も堅調さを維持するとみられる。

<シニア層中心に健康志向強まる>

 シニア層を中心に健康志向が強まっているうえ、20年開催の東京五輪・パラリンピックに向けたスポーツへの関心も高く、施設利用ニーズの広がりにつながっている。政府は健康産業の活性化と質の高いヘルスケアサービスの提供を促すなど関連産業の成長を後押しする方針であり、フィットネスクラブの存在感が一段と注目されそうだ。

 勢い、業界環境は明るい。会員制フィットネスクラブ大手のセントラルスポーツ <4801> は、17年3月期の連結決算で営業利益42億5200万円(前期比20.9%増)を達成。18年3月期の同利益は46億円(同8.2%増)と連続でピーク利益を塗り替える見通しだ。東京オリンピックを控えて個人の健康・スポーツへの投資増加が見込まれ、企業による従業員の健康づくりへの取組みも高まってくると予想している。

 業界トップのコナミスポーツクラブ(東京都品川区)を傘下に持つコナミホールディングス <9766> は、17年3月期の連結決算(IFRS基準)で営業利益が363億5900万円(前期比47.3%増)と回復基調を強めた。主力のデジタルエンタテインメント事業やアミューズメント事業の採算好転はもとより、スポーツクラブ施設運営の健康サービス事業の利益アップが寄与した。同事業は直営施設の退店などにより減収となったが、施設運営の品質改善と効率化を進めた結果、セグメント利益では42億2400万円(同57.1%増)に膨らんだ。18年3月期も増益見通しにあり、連結ベースでの営業利益予想400億円(同10.0%増)を支えることになる。

<最高益ラッシュで上げ潮に乗る>

 業界で、快進撃を続けるのがRIZAPグループ <2928> 。「科学メソッド」に基づいたトレーニングが話題のボディメイク事業が急成長を示し、他社とは一線を画す。傘下には、主に郊外型のフィットネスクラブを兼営するSDエンター <4650> も擁する。同グループは、他業界でのM&A(企業の合併・買収)による業容拡大と成長が期待される企業でもある。このほか、スポーツクラブ運営のルネサンス <2378> 、東祥 <8920> や、カラオケ事業とともに女性向けのフィットネスチェーンを展開するカーブス事業が伸びているコシダカホールディングス <2157> などが挙げられる。いずれも今年度は最高益を見込み、上げ潮に乗っている。内需関連株の一角として息の長い相場が期待できそうだ。

(モーニングスター 6月23日配信記事)

チャート

セントラルスポーツ4801
4690円、前日比+50円 - 7/21(金) 15:00

チャート

コナミホールディングス9766
6130円、前日比-70円 - 7/21(金) 15:00

チャート

RIZAPグループ2928
1890円、前日比-4円 - 7/21(金) 15:30