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相手に伝わらない理由。それは、日本人の「決まり文句」に問題がある。

6/26(月) 6:00配信

ホウドウキョク

東大生グループがプレゼンを終えると、会場は総立ちで惜しみない拍手を送った―。

3月に行われたサウスバイ・サウス・ウエスト(SXSW)インタラクティブ・イノベーション・アワード学生部門での一コマだ。

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このように、世界に飛び出して存在感を示す日本人はどんどん増えている。一方で、「日本人は良い研究・ビジネス開発をしているのに、コミュニケーション下手で世界から認められない」という指摘は依然として多い。

「日本人のコミュニケーション」は何が問題で、どうあるべきか。日米のコミュニケーションの違いに詳しいお笑いタレント・パックンに話を聞いた。

ビジネスマンの能力はプレゼン力

――英語力ではない「日本人のコミュニケーションの物足りなさ」をビジネスの場面で感じることはありますか?

ありますね。ビジネスマンの能力はプレゼンの力を見ればわかると思うんです。

日本のプレゼンとアメリカのプレゼンはやり方が全然違って、おそらく成績にも反映するし、影響があると思うんです。

スティーブ・ジョブズはたまたまプレゼン力があったんじゃなく、見せる力があってこそ、あそこまでのぼりつめた男なんですよ。Facebookのマーク・ザッカーバーグとは違って、彼はべつにプログラミングができる人ではないんです。他の人に訴える力があってリーダーとしてトップを取ったんですね。

日本のビジネスマンが、いくら英語が上手でも、結局、“日本風のプレゼン”をしてしまったら相手に響かないなと思うんです。

マニュアル通りのプレゼンではダメ

――先日、私もメディアの集まりに参加する機会があったのですが、プレゼンが苦手な人が多いなと感じました。
パワーポイントを使いながら、「我々はこういう戦略を練っております。こちらをご覧ください。我々はこうしたアイデアを活かせば、今後のビジネスに与える影響も大きいのではないかと考えています」みたいなことを棒読みする。あれだけ記事を書くのが上手な人たちなのに、「どこでそんな日本語を覚えたのだろう?」と思うほどでした。

子供のころからそういう風に「プレゼンはこういうもの」だと教わっているというのが原因だと思います。挨拶をみるとわかります。日本の挨拶は何を言うか決まっているじゃないですか。マニュアル通りのコミュニケーションを子供のころからさせられているんですよ。

人前の話は大体決まり文句になります。運動会では「宣誓、スポーツマンシップにのっとって」とか言って。普段から「のっとって」なんて言うことないのに、そういう時には言う。

「発表します。私が読んだ本は〇〇でした。登場人物は〇〇。ストーリーは〇〇。私が感じたのは〇〇です。以上、私の発表でした」。それが学校でAを取る。というか、それじゃないとAを取れない。

こういうマニュアルを打ち込まれている方は、社会人になって記事が上手くてもプレゼンはああいうものだと思ってしまうのです。

あちこちで挨拶をするお偉いさんでも、結婚式では「ただいま紹介に預かりました〇〇です。これから乾杯の音頭を取らせていただきます」と言う。「乾杯の音頭をよろしくお願いします」って言われているのになんでもう一回言うのか。

他にも「以上、ご挨拶とさせていただきます」とか…。こういうのを思い出すだけでイライラします。僕らも集まって時間をかけて聞いているのに、喜ばせようとしないで業務連絡だけで済まそうっていうのが日本のマニュアル通りのプレゼンです。それだけだったら、どっかウィキペディアのページ読んだ方が早い気がするよね。

「付加価値はいらない」っていう考え方を見直したいんです。コミュニケーションは付加価値があってのコミュニケーション。情報も大事なんだけど、さらにその上に相手に「なんで頑張るのか、なんで協力するのか、なんで覚えなきゃいけないのか、なんで私にお金を貸すのか、なんで信用してくれるのか」とか、感じ方や考え方も伝えてほしいなと思っています。

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最終更新:6/26(月) 6:00
ホウドウキョク