ここから本文です

3年目の目標は富士山 SUWAロケット

6/26(月) 6:00配信

長野日報

 諏訪地方6市町村や信州大学が取り組む「SUWA小型ロケットプロジェクト」は25日、3年目のキックオフを岡谷市のテクノプラザおかやで開いた。今年3月に自作のエンジンによる2号機の打ち上げに成功。今年度は推力をさらに向上させた新エンジンを開発し、来年3月に3号機の打ち上げを目指す。

 プロジェクトマネジャーの中山昇・信大工学部准教授が今年度の計画を発表。新エンジンの設計、開発を中心に進め、3号機の到達高度を富士山の標高と同じ3776メートルとする目標を掲げた。また、飲料の缶と同じぐらいの大きさや立方体の擬似的な人工衛星を積み込んで打ち上げたいという考えも示した。

 信大が昨年度に同市のサテライトキャンパスに導入した炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の成形装置「オートクレーブ」を活用したCFRPや炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(CFRTP)の成形、プラスチックと金属の異種接合、CFRTPの切削加工などの技術も研究テーマに挙げた。

 計画では、10月ごろに新エンジンの試射を行い、来年3月18日に2号機の時と同じ秋田県能代市で3号機の打ち上げを行いたい考えだ。

 同プロジェクトは小型ロケットを題材に、技術の高度化に対応できる人材の育成や諏訪地域の精密加工技術の一層の向上につなげる狙いで、2015年度にスタートした。中山准教授はCFRPやCFRTPの成形、異種接合などの技術は今後、車や家電、飛行機などにも使われると指摘し、プロジェクトの意義を改めて強調した。

最終更新:6/26(月) 6:00
長野日報