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板付け舟で大島海峡横断 加計呂麻島の俵中学校

6/26(月) 11:24配信

南海日日新聞

 鹿児島県加計呂麻島の俵中学校(大山裕章校長、生徒5人)=瀬戸内町=は25日、板付け舟で大島海峡を横断した。奄美大島側の須手海岸から約8キロ先の学校近くの俵海岸まで、互いに声を掛け合いながら海峡を渡りきった。
 板付け舟は奄美に伝わる手こぎの舟。エンジン付きの船舶が普及していなかった時代、加計呂麻島の住民たちは板付け舟で古仁屋側へ渡り、生活用品などを買い求めていた。海峡横断は先人の苦労をしのび、古里への関心を高めてもらおうと実施している伝統行事で、28年目。今年も地域住民やOB、保護者ら約40人が参加し、生徒艇と共に計5艇が一斉に海にこぎ出した。
 生徒たちは息の合ったかいさばきで舟を進めた。中間のうねりの強いポイントでは一際大きな声でタイミングを合わせ、波に負けないようにかいをこぐ腕に力を込めた。伴走船からは校区内の児童や大山校長らが生徒たちに声援を送った。
 ゴールの俵海岸では、住民たちがチヂン(太鼓)を叩いて生徒らを出迎えた。約3時間の舟旅を終えた生徒たちは少し疲れた表情ながら、真っ赤に日焼けした顔に充実感を漂わせた。
 初めて海峡横断を経験した1年生の松本ふうさん、仲山空さんは「風が強くて波も高く、大変だった。昔の人はすごいなと思った」「先輩たちから話を聞いていたけど、実際やってみるとすごく大変。ゴールできるか心配だったけど、みんなで協力して完走できたのでよかった」と話していた。

南海日日新聞

最終更新:6/26(月) 11:50
南海日日新聞