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過疎地のコンビニにレンタカー 北海道・セコマが実証実験 車貸し出し、宅配も

6/26(月) 11:03配信

北海道新聞

買い物弱者支援と地域の「足」確保

 【羽幌】コンビニ道内最大手のセコマ(札幌)は、レンタカーを使って店から商品を届ける戸別宅配の実証実験を留萌管内羽幌町の店舗で始めた。格安レンタカーのワンズネットワーク(千葉県習志野市)が乗用車2台を無償で提供し、配達に使わない時間にレンタカーとして貸し出す。需要や費用対効果を見極めて導入店舗の拡大も検討する。全道に展開するセコマの店舗網を生かし、車を持たず近くに店もない買い物弱者の支援と地域の「足」の確保につなげたい考えだ。

宅配は高齢者を中心に1日5件

 コンビニがレンタカー会社と連携し、宅配とレンタカー事業を同時に手がけるのは全国でも珍しい。実験は1年間の予定で、過疎地で公共交通の代替手段としてレンタカーやライドシェア(相乗り)の普及を目指すワンズ社側が提案。買い物弱者が増える道内で宅配事業を強化したいセコマの戦略と合致し、実現した。

 実験は12日にセイコーマートよこやま羽幌店で始まった。宅配エリアは羽幌町と同管内初山別村で、店舗スタッフが配達。レンタカーは1日2700円で利用でき、店舗が車の管理や料金精算などの窓口業務を代行し、事故や故障の際にはワンズ社が対応する。セコマは車両関連の経費をかけずに宅配を導入でき、ワンズ社は店舗に窓口業務を任せることで、事務所の賃料や人件費を抑えて事業を拡大できるメリットがある。

 実験開始から2週間でレンタカーの予約は3件入り、宅配は高齢者を中心に1日5件ほどの利用がある。セコマが戸別宅配を実施しているのは道内全店の約2割の200店強で、「実験の仕組みが成功すれば他の店舗に広げていくこともあり得る」(広報)という。

北海道新聞

最終更新:6/26(月) 11:15
北海道新聞