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南八甲田登山道 主要ルートで刈り払い始まる

6/26(月) 11:12配信

デーリー東北新聞社

 青森県の十和田八幡平国立公園に位置する南八甲田登山道のうち、南八甲田縦走線の猿倉温泉から櫛ケ峰までの主要ルート(約11・6キロ)で25日、南八甲田登山道管理連絡会による刈り払い作業がスタートした。29日も実施する予定だ。

 同会は通称「旧道」と呼ばれる主要ルートを協働で整備するため、行政や登山愛好者らで今年3月に組織。環境省が同月に定めた管理方針に沿って、本年度から刈り払いを行うことになった。

 この日は同省や三八上北森林管理署、十和田市、山岳関係団体などから約20人が参加した。主要ルートのうち、乗鞍岳方面への分岐点から、駒ケ峯方面への分岐点までの2キロ弱で作業を実施。石やぬかるみが多く足元の悪い道を進みながら、歩行の支障となるササを鎌で刈り、倒木を片付けた。

 同省は今後、主要ルートを林野庁から借り受けて管理を進める方針。利用者向けの案内標識のほか、登山道入り口に外来植物の侵入を防ぐマットを設置する作業を順次行う予定だ。

 同省十和田八幡平国立公園管理事務所の田畑慎之介・国立公園保護管理企画官は「自然保護と利用のバランスに配慮しながら管理に努めていきたい」と強調。青森県勤労者山岳連盟の成田茂則顧問は「長年要望してきた整備がようやく始まりうれしい」と述べた。

 一方、自然保護団体「八甲田・十和田を愛する会」の久末正明代表は取材に対し、「過度な刈り払いが行われないかが心配。将来的に、主要ルート以外の周辺の登山道にも整備が及ばないよう求めたい」と話している。

デーリー東北新聞社