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スバルやダイハツも評価、日産系ドア内装部品メーカーの技術力

6/26(月) 14:14配信

ニュースイッチ

高級車の良質感を量販車にも展開へ

 河西工業が独自開発した新技術で、主要顧客の日産自動車以外の完成車メーカーで採用実績を伸ばしている。内装部品のドアトリム向けに開発した、合成表皮を立体形状に木目込みをする技術は、SUBARU(スバル)やダイハツ工業の量産車種に採用された。高級車種に施される装飾の良質感を維持しながら生産コストを下げることにより、大衆車での利用を可能にした点が評価された。

 「自動車の内装系は高級車種で使われた加飾表現を大衆車に移転する傾向がある」―。先行開発を担当する田村谷誠執行役員は、製品開発をする上での勘所をこう説明する。河西工業は高級車種の動向を探るため、毎年フランスの「パリオートサロン」やスイスの「ジュネーブモーターショー」に参加して情報収集をしている。

 ドアトリム部品の溝に合成表皮を立体的に埋め込む技術「3D木目込み」は、スバルのスポーツワゴン「レヴォーグ」とダイハツの軽自動車「ムーヴ」に採用された。通常、パワーウインドーなどのスイッチ周りのトリム部品に表皮を埋め込む場合、同部品をドアトリム全体とは別に成形し、人の手で木目込みをする。

 ただ同工法では生産工程が複雑化しコスト高になる。そのため、河西工業はスイッチ周りの部品をドアトリムと一体的に成形し、自動機械などを使って生産する製造法を確立。生産コストを抑えて、高級車種でしかできなかった高い意匠性を実現した。

 高級車種からヒントを得た技術開発には、日産の高級車種で採用されたドアトリム表皮に広範囲に複雑なステッチを自動で施す縫製もある。また、日産の小型車「ジューク」や「ノート」の新駆動方式「eパワー」に採用された塗装レスでメタリック調の色彩を実現した技術などもある。田村谷執行役員は「技術の複合化により生産コストを下げることで、高級車種の加飾表現を大衆車にも取り入れていく」と意気込む。

日刊工業新聞第一産業部・尾内淳憲

最終更新:6/26(月) 14:14
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