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中国市況、「地条鋼」排除で薄板が上昇。条鋼に鉄源集中、需給タイトに

6/26(月) 6:02配信

鉄鋼新聞

 中国で違法鋼材「地条鋼」の生産排除が行われたのに伴い、足元では条鋼類より薄板類の市況が上昇する現象が起きている。中国高炉大手が好採算の条鋼に鉄源を傾斜配分したことで薄板類のタイト感が強まったためとされ、停滞気味だった市場の雰囲気が変わりつつある。

 中国鋼鉄工業協会(CISA)などによると、代表的な熱延コイルがトン当たり3500~3600元(増値税込み、ドル換算で約520ドル)とここ1カ月で約150元値上がりしたのに対し、普通線材や異形棒鋼は約100元値下がりした。「地条鋼」廃止が打ち出され、5月に条鋼類の市況が大きく値上がりしたことで「薄板類よりもうかるため条鋼類の生産を優先する動きが強まった」(商社幹部)。中国宝武鋼鉄集団や鞍山鋼鉄、沙鋼といった大手は薄板の生産を絞り、これが足元の市況へ作用しているようだ。
 宝山鋼鉄は今月上旬に決めた7月販価で、一部薄板を値下げするなど地場ミルに弱気の姿勢が見られた。ただ秋需の発現も見据え、今後は強気の姿勢に転じると予想される。

最終更新:6/26(月) 6:02
鉄鋼新聞