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宮内庁御用達、「風速30mでも壊れないビニール傘」とは?

6/26(月) 19:49配信

ニュースイッチ

日本の傘文化はどう変わっていくのか

 この季節、街角にはビニール傘の花が咲く。突然のゲリラ豪雨でもコンビニに飛び込めばワンコインでしのげる。「使い捨て」のイメージがあるビニール傘だが、1万円近くする宮内庁御用達のビニール傘がある。皇后さまが雨の園遊会や被災地ご訪問でお差しになられる気品あふれるあの透明な傘だ。 

 このビニール傘『縁結』(エンユウ)を開発したのは、東京・浅草寺近くにあるホワイトローズ(東京都台東区)。ビニール傘を世界で最初に開発した会社だ。

 百貨店や通販で手に入る。正確には「ビニール傘」ではない。塩化ビニールと鉄の骨ではなく、繊維強化プラスチック(FRP)製の骨・オレフィン系3層構造のカバーに「逆心弁」を装着した傘は、中からの風を通し外からの雨を通さず、風速毎秒30メートルの風でも壊れない。

 2016年10月には「東京都ベンチャー技術特別賞」を受賞した。小池百合子東京都知事も愛用するクリアな傘は、都議選の街頭演説でも活躍しそうだ。

<自動販売機で「貸し傘」も>

 飲料自動販売機が、低価格で豊富な品ぞろえのスーパーやコンビニエンスストアに押されて苦戦している。飲料各社はスマホを活用した新サービスや電子看板化など、あの手この手で自販機の活性化に取り組む。

 ダイドードリンコは自販機の脇に7本の傘を入れた箱を取り付け、急な雨の際に誰にでも無料で貸し出すサービスを首都圏と愛知県で始めた。

 東京急行電鉄、西武鉄道、名古屋鉄道と連携して忘れ物傘に社名を入れ、首都圏では約170台に設置する。大阪市内では1年半前、関西地域では1年前から始め、返却率は7割に上るという。

 高齢化と人口減少が進み、今後はコンビニも商店もない過疎地が増えるだろう。その際、生活必需品を販売するツールとして自販機がクローズアップされる可能性がある。自治体も新しい活用法を検討してみてはどうだろう。

最終更新:6/26(月) 19:49
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