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<東松山少年事件>18歳、起訴内容認める 弁護側は保護処分主張

6/26(月) 23:11配信

埼玉新聞

 埼玉県東松山市下唐子の都幾川河川敷で昨年8月、吉見町中曽根のアルバイト井上翼さん=当時(16)=の遺体が見つかった事件で、傷害致死の罪に問われた無職少年(18)の裁判員裁判の初公判が26日、さいたま地裁(栗原正史裁判長)で開かれた。少年は「間違いありません」と起訴内容を認め、弁護側は「少年院での教育が更生に必要」と保護処分が相当と主張した。

 冒頭陳述で検察側は「被告の役割は主導的であり、暴行態様は執拗(しつよう)、強烈で、死亡結果を発生させる危険性が高い悪質な行為」と強調。犯行動機について「被害者がうそを言って被告との接触を避けたことに立腹した。酌むべき事情はない」と述べた。犯行は少年院を仮退院した後の保護観察期間中だったとして、「保護処分の有効性が高いとは言えない」と刑事処分が相当とした。

 弁護側は「被告は主導的な役割を果たしておらず、死も予想していなかった。ほかの少年の暴行も止められなかった」と指摘。少年の成育歴を「複雑で安心を求められず、自分を受け入れてくれる不良仲間と行動を共にする中で、不良の価値観が身に付いてしまった」と説明し、少年院での教育の有効性を主張した。

 起訴状によると、少年は昨年8月22日午前2時50分ごろから同4時45分ごろまでの間、ほかの少年らと共謀し、井上さんに対し殴る蹴るの暴行を加えて意識混濁の状態に陥らせて川に沈め、溺死させたとされる。

 事件では、15~18歳の少年5人が傷害致死の疑いでさいたま家裁に送致された。主導的立場とされた18歳少年と、積極的に関与したとされた別の無職少年(17)が検察官送致(逆送)後に傷害致死罪で起訴された。当時中学3年生だったほかの3人は、初等・中等(第1種)少年院送致の保護処分となった。

最終更新:6/26(月) 23:30
埼玉新聞