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学園スキャンダル、守勢に追い込まれた安倍首相「臨時国会に改憲案提出」

6/26(月) 7:09配信

ハンギョレ新聞

2020年改憲目標にドライブ 交戦権放棄の「9条」は据え置く代わりに 追加で自衛隊の存在明示する案を提示

 安倍晋三首相が、今秋開かれると予想される臨時国会に、自民党の改憲案を提出する意志を明らかにした。

 安倍首相は24日、兵庫県神戸市で開かれた講演会で「来るべき臨時国会が終わる前に衆参の憲法審査会に自民党の案を提出したい」と述べた。日本では現在、定期国会が閉会された状態で、例年の事例を見るなら9月頃に臨時国会が招集されると予想する。安倍首相の計画どおり自民党の改憲案が9月の臨時国会に提出されるならば、自民党を含む改憲勢力が衆議院と参議院で3分の2以上を占めているので、年内の改憲案発議も可能だ。

 安倍首相は先月3日の憲法記念日に、東京オリンピックが開かれる2020年には改正憲法を施行したいと明らかにした。具体的には、平和憲法の核心であり日本の交戦権を放棄する内容を盛り込んだ9条を据え置く代わりに、9条に追加で自衛隊の存在を明示する案を提示した。安倍首相は24日の講演会でも、自衛隊が「違憲かも知れないが、何かことが起きれば命をかけて欲しいというのは無責任だ」として、憲法に自衛隊の規定を入れる意志を再確認した。この話は、安倍首相が憲法記念日当時に改憲推進の意志を明らかにしながら話したことと同じだ。

 安倍首相は、最近開かれた定期国会で自身と近い人物が学校を運営する学校法人の森友学園と加計学園に特典を与えたという疑惑がふくらみ、支持率が10%p以上下落する打撃を受けた。野党の定期国会審議延長要求にもかかわらず、急いで国会を閉会した理由も学園スキャンダルの打撃を減らすためという分析が多い。野党は、定期国会閉会後に学園スキャンダル糾明のために急いで臨時国会を開こうと主張したが、自民党の態度は消極的だ。例年どおり9月に臨時国会が開かれる可能性が高く、安倍首相の構想どおりに自民党がこの時に改憲案を提出すれば、学園スキャンダルの糾明より改憲議論に国会の議論の重心が移ると思われる。

 安倍首相の究極目標である改憲がなされるには、国会による発議の後、国民投票で改憲案が通過しなければならない。日本では、改憲自体に対しては賛成する意見が多いが、9条の改定に対しては否定的な意見が上回っている。安倍首相が9条を全面改定せずに加筆する方式の改憲案を持ち出した理由もこのためだ。

 一方、安倍首相は24日の講演会で、自身の友人が理事長を務める加計学園が特典を受けて獣医学部を新設したのではという疑惑に対して、改めて否定して、必要ならば他の学校にも獣医学部の新設を許可する方案を検討すると話した。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:6/26(月) 7:18
ハンギョレ新聞